406形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 01:49 UTC 版)
406形はベルギー、オランダ方面直通用の4電源車で、「ICE 3M」と呼ばれる(MはMehrsystem(複電源対応)の意)。電源方式は交流15kV 16.7Hzのほか、交流25kV 50Hz、直流1.5kV、直流3kVにも対応する。2000年に、8両編成13本が製造された。また、オランダ鉄道も2000年に同一仕様の編成を4本投入している。 集電装置は、編成に6個搭載している。 国際列車の運用としては2001年12月よりオランダのアムステルダムまで、2002年12月よりベルギーのブリュッセルまでそれぞれ直通している。信号設備への影響が懸念されたためベルギー国内の高速新線(HSL2)への乗り入れが見送られていたが、2004年12月より高速新線経由での運行となった。 2007年にはICE 3Mの一部編成をフランス直通用に改造した「ICE 3MF」(Mehrsystem Frankreich) が登場した。LGV東ヨーロッパ線の開業に伴うもので、フランスの保安装置を設置し、フランクフルトからフランスのパリまで最高速度320km/hで運行している。 現在(改造後)の編成内容は以下のとおりである。 406.5形:1号車・制御電動車・2等車(ラウンジ席あり) 406.6形:2号車・付随車(パンタグラフ付)・2等車 406.7形:3号車・電動車(パンタグラフ付)・2等車 406.8形:4号車・付随車(パンタグラフ付)・2等車(多目的室あり) 406.3形:5号車・付随車(パンタグラフ付)・2等車・食堂車 (Bord Bistro) 406.2形:6号車・電動車(パンタグラフ付)・2等車(区分室あり) 406.1形:7号車・付随車(パンタグラフ付)・1等車(区分室あり) 406.0形:8号車・制御電動車・1等車(ラウンジ席あり)
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