国産主砲と車体の開発
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/27 09:39 UTC 版)
「アージュン (戦車)」の記事における「国産主砲と車体の開発」の解説
主砲の55口径120mmライフル砲と車体、足回りのハイドロニューマチック・サスペンション、武器と弾薬システムも含め、国防研究開発機構「DRDO」が開発した。主砲の55口径120ミリライフル砲'は、インド国産であり新開発のAPFSDS弾や、HEAT弾、HESH弾の各種砲弾を発射することが出来る。 上下左右にスタビライズされており、射撃統制装置はレーザー測距儀、弾道計算機、熱線映像装置、パノラマ照準器、環境センサー(砲塔前方部中央に突き出ている)、自動消火システム、NBC(核・生物・化学)防護装置等々は、いずれもインド国産である。射撃テストでは、1,200m離れた固定/移動目標に主砲弾を命中させている。主砲弾は39 発を搭載する。 副武装はライセンス生産されているNSVT 12.7 mm重機関銃をキューポラに1丁、PKT 7.62mm機関銃を主砲同軸に1丁装備する。銃弾は12.7mm銃弾を1,000発、7.62mm銃弾を3,000発搭載する。 エンジンは、12気筒の可変圧縮比空冷ディーゼルエンジンが試作されたが、予定出力を大幅に下回り、独MTU社製の4ストロークV型10気筒液冷ターボチャージド・ディーゼルを載せた。変速機も独レンク社製のRK304自動変速機を搭載し、転輪は7個で、独ディール社製覆帯と相まって72 km/hの快速を発揮する。なお、過給機のターボチャージャーもインド製に換装されている。 砲塔はレオパルト2と同様の垂直面が多用され、砲塔の旋回と主砲の俯仰は電動式である。C4ISR機能、車体前部には、T-72と同様のV字型水切り板が取り付けられており、車体後部にはロシア系戦車と同じ円筒型の追加燃料タンクが搭載可能である。 乗員は4名で操縦席は車体前部右側のである。他の3名は砲塔に座り、右側には砲手・車長が前後に座り、砲塔左側に装填手が座る。エア・コンディショナーも装備してある。
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