回向寺と祈祷寺とは? わかりやすく解説

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回向寺と祈祷寺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/23 11:45 UTC 版)

檀家制度」の記事における「回向寺と祈祷寺」の解説

檀那寺は、檀家制度によって極めて安定的な収入源を得ることに成功した他方檀家のいない寺院現世利益を旨として信徒集めるようになり、寺院は寺関係を持つ回向寺(えこうでら)と現世利益旨とする祈祷寺(きとうでら)に分かれていくこととなる。 檀家一方的な負担強いられることになったが、先祖供養といった祖先崇拝への関心欲求強く持つことで、檀家制度受け入れられていった日本において、死後一定の段階経るとホトケになる(ご先祖様ホトケ様)という元来仏教にないことがあるのは、その代表例である。檀那寺に墓を作るということ半ば義務化されていたが、一般庶民でも墓に石塔立て習慣ができたのはこの頃である。檀家は、先祖追善供養行い、家の繁栄守護)を願ったこうした寺を回向寺と呼ぶ。 祈祷寺は、無病息災恋愛成就といった個人レベル願い五穀豊穣商売繁盛といった家の繁栄願いなどを寺院参拝御利益とし、他に祈祷などを行なった流行仏という言葉生まれたまた、定期的な開帳行なったり、縁日行なうことで布施集めようとした。ただ、回向寺も檀信徒信仰心離れないよう苦心はしていた。祈祷寺と同じく定期的な開帳行なったり、檀家義務説いた年中行事祭事縁日のような興行的側面強くする。布教一環として説教盛んに行なった江戸時代人々回向寺で先祖追善供養行なって「家」の現在・将来加護願い祈祷寺で自身現世利益願った

※この「回向寺と祈祷寺」の解説は、「檀家制度」の解説の一部です。
「回向寺と祈祷寺」を含む「檀家制度」の記事については、「檀家制度」の概要を参照ください。

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