商標登録発表後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 02:50 UTC 版)
「ゆっくり茶番劇商標登録問題」の記事における「商標登録発表後」の解説
2022年5月15日、東方Projectと関係ない第三者が「ゆっくり茶番劇(商標登録6518338)」を商標登録し使用権を行使したことから、インターネット上では批判の声が多く上がった。発表が異議申し立て期限を過ぎてから行われた点や、当初営利目的での利用において年間10万円(税別)の使用料を請求すると発表した点にも批判が寄せられた。 Twitterでは関連ワードがトレンド1位となった。 ゆっくり茶番劇の動画に使用されるキャラクター、「ゆっくり」の由来「東方Project」の原作者でもあるZUNが騒動を認知していると発表し、ニコニコ動画を運営するドワンゴの栗田穣崇が、同サイトを利用する動画投稿者への影響を調査し必要に応じて対応を取ると声明を出した。また、いわゆる「ゆっくりボイス」に使われているAquesTalkの権利を販売しているAquest社は、5月16日時点では声明を出していない。 この権利について柚葉の所属事務所のCoyu.Liveは、「所属規約および所属契約への違反が認められた」として柚葉を警告処分としたことを発表した。5月17日9時54分、柚葉に対し「使用料無償化」「煽るようなツイートの削除」「今後のツイート内容の見直し」「謝罪」を要請したと公式Twitterにて発表した。5月18日午後、2021年9月13日の時点で柚葉はCoyu.Liveに所属していなかったとして、同事務所は商標登録には全くの無関係と発覚した。しかし、所属ライバーが問題を起こしたとして今後も対応を続けていくと発表した。 この批判を受けて5月17日、使用料は不要と方向転換したが、権利は当社のものと柚葉は主張した。また日本テレビやTBSテレビなどの地上波放送局でも報道されている。 5月20日、株式会社ドワンゴは「文字商標『ゆっくり茶番劇』に関するドワンゴの見解と対応について」とした公式発表を公開した。見解では、「【ゆっくり茶番劇】+動画タイトル」や「【ゆっくり劇場】+動画タイトル」のような動画をニコニコ動画に投稿することは当該商標登録にかかる商標権を侵害することはなく、問題はないと考えていると示した上で「そもそも『ゆっくり茶番劇』は動画のジャンルやカテゴリー、動画の内容を広く示す表示として広く一般に使用されている文字列であるという認識であり、特定の企業や個人が独占すべき文字列ではない」とした。東方Project原作者ZUNは、法律事務所と相談したところ東方Projectの二次創作としてゆっくり茶番劇を使用するのであれば、商標権の効力は及ばないと公表し、今後の対応はドワンゴで行うと発表した。 5月24日、商標を取得したとする柚葉/Yuzuhaがtwitter上で2022年5月23日付で当該商標の抹消登録申請を行ったことを公表。 5月27日、ドワンゴはゆっくり茶番劇商標登録を理由に、投稿者が自ら削除した動画を窓口に問い合わせた場合は復旧すると発表した。なお対象期間は3ヶ月以内であり、それを超えると復旧が困難になるとしている。 6月1日、柚葉が自身のTwitterアカウントを削除したと見られると ITmediaが報じた。 6月2日、ドワンゴの栗田穣崇専務取締役は「ゆっくり茶番劇」が登録されるべきでなかったことを確認するために、無効審判を請求することをTwitterにて公表した。
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