和歌浦蒔絵見台 (石川県)
和歌浦蒔絵見台
主名称: | 和歌浦蒔絵見台 |
指定番号: | 2579 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1998.06.30(平成10.06.30) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1基 |
時代区分: | 江戸時代 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 書見板表、支柱、基台の意匠は『万葉集』の「和歌浦に汐みちくれはかたをなみきし邊をさして田鶴【たづ】啼きわたる」(山部赤人)の歌意にちなむもので、古来景勝地として知られる和歌浦の情景を表しているとされる。こうした意匠は中世に流行した歌絵意匠の系譜に位置づけられるもので、全体を巧みに統一した繊細巧緻な意匠が、江戸時代前期の特色をよく示している。中世以来の技法をさらに発展させた、技巧的な伝統様式の蒔絵を受け継ぐ優品である。 なお、この見台は前田家旧蔵と伝えられる。加賀藩では、前田利常(一五九三-一六五八)に京都の蒔絵師・五十嵐道甫【どうほ】が招かれて以降、技巧を尽くした伝統的な蒔絵が製作された。二代五十嵐道甫とともに活躍した清水九兵衛【しみずくへい】(一六八八年没)の作と伝えられる本品は、草創期の加賀蒔絵を代表する遺例である。 |
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