合成されるホルモン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 02:22 UTC 版)
副腎皮質は、いくつか異なる副腎皮質ステロイドホルモンを生産する。 鉱質コルチコイドは球状帯で作られる。主な鉱質コルチコイドはアルドステロンである。その分泌作用は、オリゴペプチドアンギオテンシンIIによって調節される(アンギオテンシンIIは、アンギオテンシンIによって調節され、その変化はレニンによって調節される)。アルドステロンは 高い細胞外カリウム濃度、低い細胞外カリウム濃度、低い体液濃度そして血液量に応じて分泌される。アルドステロンは、異なる経路で代謝に作用する。カリウムイオンの尿排出の増加 細胞間ナトリウムイオン濃度の増加 水分滞留量と血液量の増加 糖質コルチコイドは束状帯で作られる。副腎から分泌される主な糖質コルチコイドはコルチゾールである。その分泌作用は、下垂体前葉からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)によって調節される。標的器官に結合すると、いくつかの経路で代謝を促進する。 アミノ酸の放出を刺激 脂肪の分解を刺激 糖新生を刺激 筋肉と脂肪細胞のグルコース摂取を抑制することによる血中グルコース濃度の上昇 心筋の収縮を促進 水分滞留量の増大 抗炎症性と抗アレルギー効果 アンドロゲンは網状層で作られる。最も重要なアンドロゲンには次のものがある。 テストステロンは効果が多様なホルモンで、筋肉量の増進や二次性徴への発達を刺激する。 ジヒドロテストステロン(DHT)は、テストステロンの代謝産物でありアンドロゲン受容体への結合力がテストステロンより強く、効果が強い。 アンドロステンジオン(Andro)は睾丸、副腎皮質、卵巣で作られるアンドロゲン性ステロイドである。アンドロステンジオンは代謝的にテストステロンと他のアンドロゲンへ転換され、またそれらはエストロンの親構造でもある。 デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)はコレステロールから作られるステロイドホルモンで、天然エストロゲンの主な前駆体である。 デヒドロエピアンドロステロンは、デヒドロイソアンドロステロンまたはデヒドロアンドロステロンとも呼ばれる。
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