古畑種基とは? わかりやすく解説

ふるはた‐たねもと【古畑種基】

読み方:ふるはたたねもと

[1891〜1975法医学者三重生まれ東大教授科学警察研究所長。血液型研究専門として親子鑑定応用したほか、帝銀事件下山事件はじめとする多く事件法医学鑑定を手がけた。著作に「法医学入門」など。昭和31年(1956)文化勲章受章


古畑種基

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 23:57 UTC 版)

古畑 種基(ふるはた たねもと、1891年明治24年)6月15日 - 1975年昭和50年)5月6日)は、日本法医学者医学博士[1][2][3]日本学士院会員[1]東京大学名誉教授[4]位階正三位科学警察研究所所長を務め、科学捜査の研究に寄与。日本の法医学の草分けの一人である。ABO式血液型の研究に若干の功績を残した。その一方でその鑑定方法は権威主義的であり、冤罪事件を多数作り出した御用学者と見なす向きもある[5]


  1. ^ 1968年時点にすでにこれが疑われており、学研の『原色現在科学大事典6 人間』(1968)のP327の表1に「両者(P型とQ型)は同じものであるという説がある」と但し書きがされている。
  2. ^ 古畑自身もE型について「O物質と関係がある」と書いており、他にも「元となるウナギの血清は人の血球すべてに反応するI型、O型血球に強く働くII型、O型に弱く他に強く働くIII型があり、E型鑑定に使えるのはII型のウナギ血清のみ。」と不安定な面をあげている。
  1. ^ a b c d e f g 『人事興信録 第15版 下』フ29頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年5月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 『人事興信録 第13版 下』フ106頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年11月3日閲覧。
  3. ^ a b 『学位大系博士氏名録 昭和10年版』38頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2016年11月5日閲覧。
  4. ^ a b 古畑 種基とは コトバンク。2016年11月3日閲覧。
  5. ^ 医学部では教えない、ある法医学者の「業績」:日経メディカル
  6. ^ 古畑種基博士『東紀州百科事典』東紀州ほっとネットくまどこ。
  7. ^ 『血液型の話』岩波新書、1962年、P43-46。
  8. ^ 『血液型の話』岩波新書、1962年、P52-54。
  9. ^ 『血液型の話』岩波新書、1962年、P52-53。
  10. ^ 沿革(東大法医学教室ウェブページ)
  11. ^ 正木ひろし『正木ひろし著作集 第1巻 首なし事件 プラカード事件 チャタレイ事件』(三省堂 1987年)34頁
  12. ^ 『法医学の話』 24頁
  13. ^ 佐々木嘉信『刑事一代 平塚八兵衛の昭和事件史』(新潮社 2004年)232頁
  14. ^ 佐藤博史『刑事弁護の技術と倫理-刑事弁護の心・技・体』(有斐閣、2007年)373頁
  15. ^ 『法医学の話』12頁
  16. ^ 高松地決昭和54年6月6日判時929号37頁、 https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail3?id=24459 高松高決昭和56年3月14日高刑集34巻1号1頁「第二 原決定の理由」
  17. ^ 木村厚『つくられた死刑囚 再審・松山事件の全貌』(評伝社 1984年)173頁
  18. ^ 佐藤友之、真壁旲『冤罪の戦後史 つくられた証拠と自白』(図書出版社 1981年) 45頁
  19. ^ 伊佐千尋『島田事件』(新風舎文庫 2005年)233頁
  20. ^ 正木ひろし『正木ひろし著作集 第3巻 三里塚事件 菅生事件 丸正事件 ほか7事件』(三省堂、1987年)56-62頁


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