古代・中世の記録と信仰とは? わかりやすく解説

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古代・中世の記録と信仰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 03:06 UTC 版)

彗星」の記事における「古代・中世の記録と信仰」の解説

望遠鏡発明され以前彗星夜空何もないころから突然現れゆっくりと消えていくように観測された。そのため、流星群日食同様に君主の死や国の滅亡災害疫病といった出来事予告する凶兆信じられ果ては地球の住人対す天から攻撃であると解釈されることすらあり、人々はその出現恐れた世界各地古代より彗星についての記録残っている。紀元前2320年バビロニアや、『ギルガメシュ叙事詩』、『ヨハネの黙示録』、『エノク書』といった書物で「落ちる星」として言及されているが、これらは彗星もしくは火球について言及したものだと解釈されている。中国では特に多く記録残っており、紀元前よりハレー彗星回帰4度記録されている。紀元前1059年ごろ、殷代末期甲骨文彗星思われる記述残されているが、確実な最古と言える記録紀元前613年の『春秋』に記されたものとされている。ほか紀元前240年秦の始皇帝ハレー彗星見たとする記録が『史記』に残されている。ヨーロッパで彗星気象現象一種だと考えられていたため、古い記録中国ほど多くはないが、有名な例として1066年イングランド王国ハロルド2世即位して間もない頃に「火の星」が現れ従臣たちを怯えさせたことが『アングロサクソン年代記』バイユーのタペストリー記録されており、その直後戦役発生、王は戦死し国は征服された。日本では684年ハレー彗星回帰に関する記述『日本書紀』みられる13世紀災厄多発した際には、末法時代現れるという「星宿変怪難」として恐れられた。

※この「古代・中世の記録と信仰」の解説は、「彗星」の解説の一部です。
「古代・中世の記録と信仰」を含む「彗星」の記事については、「彗星」の概要を参照ください。

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