原始怪鳥 リトラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 23:35 UTC 版)
「ウルトラQの登場怪獣」の記事における「原始怪鳥 リトラ」の解説
第1話「ゴメスを倒せ!」に登場。 古代に生息した鳥類と爬虫類の中間生物で、学名はリトラリア(LITTLALIAまたはLitolaria)。ゴメスと同じく東海弾丸道路第三工区の地底に眠っていたが、工事中に蛹の状態で見つかり、孵化する。最後の武器として口からシトロネラ酸(シトロネラアシッド)という強酸性の液体を放射して浴びせるが、これを使うと自身も体内の呼吸器が溶解して死に至る。 ゴメスとの対決では尾で叩かれたり牙で噛みつかれたりと苦戦するが、ゴメスの右目を嘴で突いたことから形勢は逆転する。最後はシトロネラアシッドでゴメスを倒し、その直後に絶命する。道路完成後、その傍のリトラが息絶えた場所には、次郎少年の手によってリトラの墓が建立された。 名前の由来は「リトル(小さい)」から。 「シトロネラアシッド」は、ミカン科の植物citron(シトロン)の香りを持つイネ科の植物citronella(シトロネラ)と acid(アシッド、日本語で「酸」の意味)の合成語。 脚本を担当した千束北男(飯島敏宏)は、ゴメスの天敵は小さい方が視聴者が応援したくなるとの考えから鳥型の怪獣とした。先に撮影された「鳥を見た」でのラルゲユウスの特撮が苦労したため、監督の円谷一は監修の円谷英二から鳥はやめるよう言われていたが、それを聞いた飯島は意地になったという。 デザインは東宝の井上泰幸。脚本ではクジャクのような優美な姿とされていた。ミニチュアは『三大怪獣 地球最大の決戦』の操演用ラドンを元に利光貞三が造型し、尻尾には孔雀の羽根が使われた。嘴はFRP樹脂製。撮影終了後にはリトラの姿のまま東宝に返却され、倉庫に保管されている写真が現存する。後に『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』の大コンドルに改造された。 『総天然色ウルトラQ』では、デザイン画の配色をもとに着色されたが、一部はミニチュアの材質から判断された。とさかはデザイン画では赤かったが、尾羽根と同じくクジャクの羽根が用いられていることから青系の色とされた。
※この「原始怪鳥 リトラ」の解説は、「ウルトラQの登場怪獣」の解説の一部です。
「原始怪鳥 リトラ」を含む「ウルトラQの登場怪獣」の記事については、「ウルトラQの登場怪獣」の概要を参照ください。
- 原始怪鳥 リトラのページへのリンク