即位、オスマン宮廷の「兄弟殺し」の始まりとは? わかりやすく解説

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即位、オスマン宮廷の「兄弟殺し」の始まり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 06:32 UTC 版)

バヤズィト1世」の記事における「即位、オスマン宮廷の「兄弟殺し」の始まり」の解説

1360年オスマン皇帝ムラト1世バルカン半島奴隷出身の妃ギュルチチェク・ハトゥンの子として産まれ幼少時代第二宮廷のあったアナトリア半島ブルサ過ごしている。 王子時代より戦場活躍しビザンツ帝国東ローマ帝国)の皇子アンドロニコスと共謀して反乱起こした長兄サヴジ処刑されると、彼がムラト1世後継者指名されるムラト取り決めた政略結婚によりゲルミヤン侯国英語版)の王女結婚婚資としてゲルミヤンの首都であるキュタヒヤなどの都市オスマン譲渡された。 1389年6月15日コソボの戦い最中ムラトセルビア人貴族によって暗殺されると、6月16日バヤズィト即位したコソボの戦いには彼以外にヤクブ弟たち従軍していたが、即位直ちバヤズィト人望の厚いヤクブはじめとする弟たち処刑しスルタン地位確かなものとした。この弟たち粛清が、彼の治世以降オスマン帝位継承伴って起き兄弟殺し先例となる。 ムラト暗殺され時点オスマン軍は、左翼セルビア騎兵隊撃破された危機的な状況にあったが、跡を継いだ彼は体勢立て直してセルビア破りセルビア公ラザル・フレベリャノヴィチ捕虜とした貴族処刑した。この時にバヤズィトは自ら武器取って敵軍突撃し血路開いたと言われる1390年バヤズィトセルビア公ラザルの娘オリベーラ・デスピナ(トルコ語版)を娶り、義弟ステファン・ラザレヴィチ(英語版)もバヤズィト臣従し、以後セルビアオスマン帝国属国として存続することとなったバヤズィト即位に際してビザンツ宮廷でも政変起きる。セリュンブリア(英語版)を統治していたアンドロニコスの子ヨハネス7世オスマン臣従誓いバヤズィトオスマンに完全に服従していなかった皇子マヌエル対立帝としてヨハネス7世擁立したオスマン加えてジェノヴァ支援受けたヨハネス7世反乱起こして1390年4月即位ヨハネス7世治世は5か月余りであったが、ヨハネス7世帝位追われた後もビザンツ帝位オスマン影響下に置かれる

※この「即位、オスマン宮廷の「兄弟殺し」の始まり」の解説は、「バヤズィト1世」の解説の一部です。
「即位、オスマン宮廷の「兄弟殺し」の始まり」を含む「バヤズィト1世」の記事については、「バヤズィト1世」の概要を参照ください。

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