フラトリサイド
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フラトリサイド(英: fratricide、ラテン語のfrater "兄弟"、cida "殺人者"、またはcidum "殺害"、もしくはcaedere "殺す、切り倒す"に由来)は人の行為であり、直接に、または雇い人や従わせた者など第三者を利用して、最終的に兄弟を殺害すること。
実例
武家社会、とりわけ兄弟間で権力争いが存在した場合に度々起こることがある。織田信長の画策によって織田信行が殺害された事例、大友塩市丸が大友義鎮の家臣によって父共々殺害された二階崩れの変などの事例がある。
宗教と神話
旧約聖書「創世記」には、カインとアベルに関連する記述があるが、このフラトリサイドは最初に犯された殺人のタイプだった。ローマ神話では、双子のロームルスとレムスが互いに神の賛美とローマを建設する計画について争い、ロームルスが彼の弟を殺害した後、ローマの最初の王となった[2]。
参考文献
- ^ “Holy Bible 21st Century King James Version -”. BibleGateway.com. 2017年12月8日閲覧。
- ^ The political significance of the founding fratricide is discussed at length by T.P. Wiseman, Remus: A Roman Myth (Cambridge University Press, 1995) passim.
関連項目
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