南北首脳会談後
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2018年9月の第5回南北首脳会談において、経済制裁の解除等、環境が整い次第、開城工業団地と金剛山観光を再開することに合意した。また、離散家族の常設面会所の開所に向け、北朝鮮政府が没収した、離散家族面会所の没収措置の解除要請に同意した。 2019年10月23日、北朝鮮国営の朝鮮中央通信は金正恩朝鮮労働党委員長が金剛山観光地区を現地指導したことを報じた。朝鮮中央通信の報道によると、金正恩委員長は韓国側が建設した海金剛ホテルを「見るだけでも気分が悪くなるみすぼらしい施設」と評し、韓国側が整備した施設について、韓国との合意を得た上で撤去して自然景観に見合った現代的な施設を建設すべきとした。また、韓国人観光客の受け入れについては、「南側(韓国)の同胞が(観光を楽しむため)来るなら歓迎するが、南側を前面に立たせて事業を行うことは望ましくないとの認識を持つことが重要だ」と述べ、韓国側が金剛山の開発事業で前面に出ないことなどを前提に容認する発言も行った。北朝鮮は、韓国統一部に対して金剛山一帯の韓国側施設を撤去して欲しいとする通知文を送付した。 2019年10月28日、韓国統一省は北朝鮮側に実務者協議の開催を打診したが、北朝鮮側は提案を拒否。文書のやり取りで対応すべきと主張した。 2019年12月末、北朝鮮側は2020年2月までに施設を撤去するよう通知してきたが、翌年から発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行を受け、2020年1月30日、撤去の日程を当分の間延期すると韓国側に通知した。 2020年1月14日、文在寅大統領は年頭の会見で、「(金剛山への)個別の観光は国際的な制裁に抵触しない」と述べ金剛山観光を再開する考えを明らかにした。
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