区のシンボル「ふくろう」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:21 UTC 版)
「池袋#フクロウ」も参照 豊島区はフクロウ、ミミズクを区のシンボルの鳥としており、区内各所にオブジェなどを設置している。 豊島区雑司が谷の郷土玩具であるすすきみみずくにまつわる伝承によれば、かつて病気の母を持つ娘が、雑司ヶ谷の鬼子母神のお告げを受け、ススキの穂でミミズクを作り、それを売った金で、母のための薬を買ったといわれる。この伝承や、歌川広重による浮世絵「江戸高名会亭尽 雑司ヶ谷の図」にも「すすきみみずく」が描かれていることから、豊島ふくろう・みみずく資料館(豊島区南池袋)の館長である池沢清治は、フクロウについて「江戸の昔から縁がある」と話している。また池沢は、豊島区の形が羽を広げたフクロウに似ていることや、JR埼京線と東武東上線の分岐点が頭部から突き出た羽にも見えることも、豊島区とフクロウの関連性に紐づけている。 豊島区立舞台芸術交流センターの愛称を「あうるすぽっと」(あうる=owlはフクロウの英名)としているほか、区制70周年記念キャラクターとして2002年にフクロウの「としま ななまる」を制定した。 2012年には、東京都豊島区と栃木県那珂川町の間で、観光と文化面で交流を図る観光交流協定「ふくろう協定」が締結された。当時の豊島区長である高野之夫の父親が茨城県常陸大宮市出身であり、フクロウ神社として知られる鷲子山上神社(茨城県と栃木県との県境)を知っていたことなどから、フクロウの縁として交流話が持ち上がったことによる。池袋駅西口駅前のフクロウ像「えんちゃん」を設置してから1周年を記念した「ふくろうフェスティバル」が同2012年3月に開催され、それに合わせ、高野区長と那珂川町長の大金伊一が出席して、えんちゃんの前で協定調印式が行われた。文化や観光を軸として、官民で交流を進めていくことが目指されている。 2018年にはフクロウを擬人化したキャラクターのコンテストで最優秀作を決め、池袋エリアのPRアニメーション作品を制作する。
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