区とその構成地域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 09:17 UTC 版)
「ウィーンの行政区」の記事における「区とその構成地域」の解説
「de:Wiener Katastralgemeinden」も参照 歴史的な経緯から、旧市街・元周辺町である1区から9区、および20区は「市内区 (Innenbezirke)」、郊外村を前身とするその他の区は「市外区 (Außenbezirke)」と呼ばれる。 1区のインネレシュタットは居住人口が23区の中で最も少ないが、労働人口は100,745人で最も多い。この理由はまず、観光地で高級な店舗が立ち並ぶ通りが多いこと、そして多くの企業にとって重要な立地条件である、市の中心部でありアクセスが容易なことである。 22区のドナウシュタットは10,234ヘクタールの広さで最も面積が大きく、居住人口では136,444人で2番目の区である。この広さのため、ドナウシュタットは23区中でも人口密度が低い区のひとつである。市域西側にある13区のヒーツィングが最も人口密度が低く、1km²あたり1,315人となっている。 一番面積が小さい区は8区のヨーゼフシュタットである。1.08km²の広さしかないにも関わらず22,057人の居住人口を抱えており、人口密度の高さで23区中2番目の位置にある。人口密度第1位は5区のマルガレーテンで、2km²少々の広さに49,111人が居住し、1km²あたり24,191人という計算になる。 現在のウィーン市域は、かつての周辺町や郊外村が数多くの合併を重ねて構成されるに至ったものであるため、かつての地名が地図上になおも残っている。今日においても、市域のうちある部分が、その周辺と比べて建物の様式や人々の気質などではっきり区分できるような近隣住区が存在する。このような場所をグレッツル (Grätzl) といい、特にカイザーエバースドルフ、マウアー、ヒュッテルドルフ、グリンツィングなど伝統的な村の中心があった市外区において多く見られる。
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