北野の弁解について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 11:59 UTC 版)
「富山・長野連続女性誘拐殺人事件」の記事における「北野の弁解について」の解説
北野は「富山事件・長野事件とも自分は無関係で、誘拐殺人のことは知らなかった。Mと同行したのは、彼女から持ち掛けられた金儲けの話を信じたからで、事件が起きている最中に彼女から電話連絡を受けたのも、その儲け話に関する内容だ」と弁解するが、その金儲けの話は全くの虚偽で、北野の弁解も虚偽である。もし、Mがそのような作り話をしてまで、北野に対し誘拐を隠していたなら、なぜ北野を金沢や長野まで同行したのか不可解だ。特に長野事件で、Mが「東京に行く」と言って富山を出発しながら、途中で行き先を長野に変更したり、松本市・聖高原をドライブしてから「東京の男に会う」と外出したのに、まもなく戻ったり、その後、埼玉・東京・高崎などを転々としながら電話したりなどの行動は奇妙で、それに対しなんの説明も求めず、Mの言葉をただ信用して同行したという北野の弁解は不自然・不合理で、明らかに虚構である。
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北野の弁解について
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「富山・長野連続女性誘拐殺人事件」の記事における「北野の弁解について」の解説
一方、北野の「自分はMを『金儲けの上手な女性』と思い込み、彼女から持ち掛けられた(政治資金や土地絡みの)嘘の儲け話を信じて、事件前から(特に、長野事件の発生時期に)行動をともにしていた」という供述の信用性について、「Mからその儲け話の取引相手の素性を説明されていなかったり、政治資金の具体的な集め方や、金沢の土地の具体的な所在地・所有者などについても、不明瞭なままMの説明を受け入れていたことになったりなど、北野の弁解にはにわかには信じ難いがある点は否定できないが、それらの儲け話が失敗に終わったとしても、北野にとって失うものは多くなく、Mの動きに便乗していたに過ぎないため、北野の『騙されていた』という弁明も一応成り立たないわけではない。また、北野の『騙されていた』という旨の供述は、逮捕された直後からほぼ一貫して具体的に供述されており、逮捕直後になって思いついた創作とみなすのはいささか困難だ」と指摘。その上で、「北野の弁解を直接裏付ける客観的証拠はほとんどないが、Mの供述内容の不自然性や、長野事件の捜査段階では北野が『政治資金』に関する弁解を(同時期に、『大宮の男から、まともとは言えない種類の金を受け取る』と言って北野を同行させたとする旨の弁解をしたMより)具体的に行っている点を併せて考えれば、Mと事前に口裏合わせが行われたとも考え難い」と指摘し、「Mと北野の供述が符合することは、北野側にとって有利な事情として分類することが可能となる」と判示した。
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