北大東島の形成と海鳥の繁殖とは? わかりやすく解説

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北大東島の形成と海鳥の繁殖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 08:53 UTC 版)

北大東島のリン鉱山」の記事における「北大東島の形成と海鳥の繁殖」の解説

北大東島南大東島フィリピン海プレートにある大東海嶺上にある。大東海嶺は北大東島南大東島がある西部では頂部水深1500メートルから2000メートル平坦となっていて、両島海嶺最高地点となる。北大東島南大東島はともに約5200万年前、現在の場所から約1000キロメートル南方赤道付近にあって、島弧一部だったと考えられている。その後プレート移動伴って北上しながら徐々に沈降し、環礁形成していった。 東北帝国大学理学部地質学古生物学教室は、1934年1936年北大東島ボーリング調査行い432メートル深さまで掘削した掘削試料分析によれば、最も下部試料第三紀漸新世最上部は鮮新世から第四紀更新世のものである考えられている。最下部ボーリング試料は約2500万年前に堆積したものであり、2500万年の間にプレートの動きに伴う沈降サンゴ礁形成加え海水面の上下によって陸化や水没繰り返していたことが判明している。そしてサンゴ礁成長伴って形成され石灰岩に、約550万年前と約200万年前にドロマイト化作用が起きた考えられている。石灰石ドロマイト化作用にはいくつかの種類があるが、北大東島場合海水によるドロマイト化作用を受けたのである考えられている。なお、北大東島ドロマイト硬く耐久性優れるため、リン鉱時代には建物の建材石垣等に盛んに用いられた。 フィリピン海プレート動き乗って北上し沈降しながらサンゴ礁形成されていった北大東島は、琉球海溝沈み込む前に海溝周辺隆起帯」と呼ばれる隆起帯に差し掛かった北大東島隆起帯に入って沈降から隆起転じた時期については200万年前から160万年前との推定がある。 東北帝国大学山成不二麿は、北大東島南大東島の中で北大東島北西部位置する黄金山最初に化し多く海鳥飛来して糞が堆積し始めた推定している。その後隆起が進むにつれて黄金山周辺も陸化していき、島の北西部一帯海鳥飛来するようになって糞の堆積進んでいく。糞の堆積は島の陸化が進んで森林覆われるようになって海鳥飛来減少するまで続いた考えられている。なお、リン鉱石鉱床含まれている港層が堆積したのは、造礁サンゴ由来する大東層が形成され、約200万年前のドロマイト化が終了した後のこと考えられている。

※この「北大東島の形成と海鳥の繁殖」の解説は、「北大東島のリン鉱山」の解説の一部です。
「北大東島の形成と海鳥の繁殖」を含む「北大東島のリン鉱山」の記事については、「北大東島のリン鉱山」の概要を参照ください。

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