助動詞haberの活用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 02:02 UTC 版)
「スペイン語」の記事における「助動詞haberの活用」の解説
助動詞haberの活用形は、過去分詞とあわせて完了時制をつくる。下記の表では、「sido」が動詞serの過去分詞形。 叙法直説法接続法複合時制現在完了過去完了未来完了過去未来完了現在完了過去完了未来完了1人称単数he sido había sido habré sido habría sido haya sido hubiera / hubiese sido hubiere sido 2人称単数has sido habías sido habrás sido habrías sido hayas sido hubieras / hubieses sido hubieres sido 3人称単数ha sido había sido habrá sido habría sido haya sido hubiera / hubiese sido hubiere sido 1人称複数hemos sido habíamos sido habremos sido habríamos sido hayamos sido hubiéramos / hubiésemos sido hubiéremos sido 2人称複数habéis sido habíais sido habréis sido habríais sido hayáis sido hubierais / hubieseis sido hubiereis sido 3人称複数han sido habían sido habrán sido habrían sido hayan sido hubieran / hubiesen sido hubieren sido 上記のように、過去が点過去と線過去にはっきり分かれているのが特徴である。点過去は過去のある時点で起こったことを述べるときに用いる。線過去はフランス語やイタリア語の文法で「半過去」と呼ばれるものに相当し、過去の一定の期間における継続的な状態を述べるときに用いる。点過去と線過去を、それぞれ「不定過去」と「不完了過去」と呼ぶこともある。また点過去は単に「過去」ということもある。なお、pretérito perfectoは現在完了のことであり、完了過去とも言われるが、完了過去を点過去の意味で用いる場合もあり、現在完了との意味での完了過去との区別のために、形式に注目して単純完了過去と呼ぶ場合もある。また、中南米諸国で普及している“ベリョ文法”(ベネズエラ出身でチリ大学を創始した人文学者、アンドレス・ベリョ(ベーリョ)が提唱)では、「点過去」を pretérito (過去)、「線過去」を copretérito (あえて訳せば“副過去”)と呼んでいる。また、先述の pretérito perfecto に関しても、「現在完了」は pretérito perfecto compuesto (複合完了過去)、「点過去」は pretérito perfecto simple (単純完了過去)が、スペイン王立アカデミアの文法用語として紹介されている)El avión salió el lunes.(飛行機は月曜日に出発した。)点過去の例。 El avión salía cada lunes.(飛行機は月曜日毎に出発していた。)線過去の例。 接続法は、予想・憶測・希望など、事実であると認識していないときに使われる。たとえば「〜と思っている」という文では「〜」の部分は事実であると認識しているので直説法が使われるが、「〜とは思っていない」と言うときは、「〜」を事実と認識していないので接続法が使われる。Creo que María está en casa. (私はマリアは家にいると思う。)estáはestarの直説法現在形。 No creo que María esté en casa.(私はマリアは家にいると思わない。)estéはestarの接続法現在形。 希望から、弱い命令の意味にも使われる。¡Ojalá sea bonita!(かわいいといいなぁ)seaがser(〜である)の接続法。 Hable.(話してください。)hablarの接続法現在形で命令(依頼)を表わしている。 接続法過去の語尾は-ra型と-se型の2種類があるが、一般には-ra型が用いられる。-se型の活用は堅苦しい印象を与え、いわゆる文語で用いられる。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}能格動詞は、再帰代名詞(se/me/te/nos/os)をとる再帰動詞の形で表現される[要出典]。このとき、再帰代名詞とともに一つの動詞であると考えることも多い。(levantarse, acostarse, lavarse, fumarse, irseなど。)この場合、動詞の基本形を示す際には左記のように代名詞を語尾につけた一つの単語のように表記するが、文中で動詞が活用されると代名詞は分かれて前置される。なお、命令文の場合には能格動詞が活用されても代名詞は前置されないことが多い。No puedo levantarme tan temprano(そんなに早く起きる事はできない。) 再帰動詞が1単語として扱われる例。 Me fumo cigarrillos.(私はタバコを吸う。)fumarse → me fumoの活用の例。 ¡Vete rápido!(さっさと行け!)命令形の例。
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