制御方式の歴史とは? わかりやすく解説

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制御方式の歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:48 UTC 版)

エレベーター」の記事における「制御方式の歴史」の解説

昭和40年代頃までは半導体技術現在のように発展していなかったために、エレベーター制御回路にはリレーシーケンス制御採用されていた。今では到底考えられないが、速度制御ドア開閉制御呼び出し制御混雑回避制御などありとあらゆる制御回路数百個から数千個にも及ぶ大量リレー群とタイマーリレー、その他機械式接点によって構成されていた。リレー回路は主に手作業制御回路構築するので、回路設計回路変更多大な費用労力掛かるものが多かった。さらに接点接触不良焼き付きなどの動作不良多く、メンテナンスマンを大い悩ませたが、交換パーツ調達性は今日でも良好である。 昭和50年代に入ると半導体産業やコンピューターテクノロジーが隆盛し、エレベーター制御回路にもマイコン方式取り入れられた。これによって機器設置回路設計負担減り高品質多彩な運転制御可能になった。特にモーター制御では加減速制御品質一段と飛躍した巻上げ電動機には1980年代前半まで、高速のものには直流電動機が、低速のものには誘導電動機用いられ速度制御方式それぞれワードレオナード方式切替法、次いでパワーエレクトロニクス発展によりサイリスタなどによる電動機入力電圧制御移り変わった1983年交流電力VVVFインバータ制御エレベータ向けにも実用化された。それ以降高速低速ともにインバータによる誘導電動機駆動経て、現在では永久磁石同期電動機駆動の巻上機主流となった一方油圧式エレベーターでは流量制御バルブによる制御用いられ油温積載荷重により走行性能変動を受けやすかったが、1980年代後半以降マイコン制御化バルブ改良により解消された。また、1990年代に入ると規格エレベーター中心にVVVFインバータ制御方式広く普及し乗り心地向上や省エネ走行時間短縮実現している。 これらの技術革新によって、現在では各階への停止位置ミリ単位微調整することが可能とされている。 なお、半導体制御化進んでいるが、重要な箇所にはリレー残っている。リレー信号側と動作側が電気的に絶縁されているので大電流に強いこと、電磁波ノイズに強いこと、昔に比べ動作信頼性高くなっていることもあいまって、現在でも主回路ドア制御回路などの重要な箇所リレー部分的に使用しているメーカーは多い。

※この「制御方式の歴史」の解説は、「エレベーター」の解説の一部です。
「制御方式の歴史」を含む「エレベーター」の記事については、「エレベーター」の概要を参照ください。

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