分布拡大の要因とは? わかりやすく解説

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分布拡大の要因

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 06:26 UTC 版)

ブラックバス」の記事における「分布拡大の要因」の解説

オオクチバス亜種であるフロリダバスに関しては、奈良県池原貯水池にしか移植されていなかったものが、近年琵琶湖等で発見されるなど、人為的な放流が行われていることが示唆されるコクチバスは、アユゲンゴロウブナ等の種苗産地では繁殖していないため、種苗への混入想定できない。そのため、水系単位でみた場合その分布は放流よるもの容易に判断できる分布拡大の主要因として「他の琵琶湖の固有種ハスワタカなど)が全国分布しているということ」を根拠に「琵琶湖アユ種苗ヘラブナへの混入により生息域拡大したのが大きい」とする主張がある。しかし、外来生物法における特定外来生物選定時に開かれたオオクチバスグループ会合において日本魚類学会自然保護委員会外来問題検討部会提出した資料によれば、以下の理由によりその頻度それほど高くない考えられている。 日本拡散しているオオクチバス遺伝的に7タイプ分けられ東北地方中心に琵琶湖オオクチバス異なタイプ遺伝子を持つバスがいること。 琵琶湖におけるオオクチバス爆発的増加1980年代になってからだが、1970年代にはすでにほぼ全国広まっており、時系列的に考えればアユ種苗への混入想定しなくても全国拡散していたこと。 また、一個人程度放流上手く行くかどうかという疑問余地がある」とし、これを理由に「最たる原因種苗は他移入混じっていた」とする主張や、「琵琶湖固有種だったハス種苗により全国広まった例などもあることから、すくなくともオオクチバス限って認めざるをえない要因である」との主張がある。しかし、混入に関して上述日本魚類学会資料にあるとおり主要因とは考えづらいことや、バス個人による放流に関して種苗産地繁殖していないコクチバス最初の発見から10年余り少なくとも19都道47水域存在確認されていること、過去個人放流し繁殖確認されたことが記載されている雑誌・書籍があることから、上の主張には根拠が無い、とする反論がある。 上記瀬能委員資料によれば沖縄県を除く全都道府県ブラックバス移植放流漁業協定規則等で禁止され後でも、明らかに放流により分布拡大した推測される根拠があるとされており、特定外来生物指定すべきという主張の根拠のひとつとなっている。

※この「分布拡大の要因」の解説は、「ブラックバス」の解説の一部です。
「分布拡大の要因」を含む「ブラックバス」の記事については、「ブラックバス」の概要を参照ください。

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