分割民営化後のシティ電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 12:05 UTC 版)
「シティ電車」の記事における「分割民営化後のシティ電車」の解説
1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化後、国鉄路線を引き継いだJR各社はシティ電車化をさらに推進し、普通列車の増発や快速列車の設定、新型車両の投入、新駅の設置、非電化路線の電化や線路の増設(複線化など)、IC乗車カードの導入を盛んに行ってきた。特に五大都市圏に数えられる名古屋圏・札幌圏・福岡圏および四国の中心を担う高松圏では国鉄時代に比べると列車本数が大幅に増えている。2012年3月改正時点での日中の快速・普通を合わせた列車本数はいずれも多いところで、名古屋圏で毎時8本、札幌圏で毎時7-8本、福岡圏で毎時4-6本、高松圏で毎時4-5本ほどとなっており、これらの半数ほどは快速列車となっている。仙台地区の東北本線では快速の本数こそ少ないものの、仙台駅 - 名取駅間では仙台空港アクセス線の開業に伴い、日中毎時5-7本にまで成長した。 一方で2010年(平成22年)ごろからは利用実態にあわせているところもあり、元祖シティ電車の広島地区やその隣の岡山地区のように、列車本数の減少や快速列車の削減など、規模が縮小に転じている地区も現れている。例として1986年に日中10分間隔・毎時6本にまで成長した山陽本線広島駅 - 岩国駅間は、現行ダイヤでは1982年改正と同レベルの毎時3 - 4本に戻されている。同じく1986年に岡山駅 - 糸崎駅間は日中15分間隔、2000年代には日中普通15分間隔・快速30分間隔まで成長したが、最近では毎時2-4本程度に戻っている。 四国エリアでは、徳島地区の牟岐線・徳島線で1時間2本(2022年3月12日からは高徳線も)の等間隔ダイヤを導入している。高知地区でもごめん・なはり線が合流する後免駅・高知駅間で等間隔となっている。
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