冷暖房設置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/23 14:30 UTC 版)
「熊本市交通局1060形電車」の記事における「冷暖房設置」の解説
熊本市電では1978年(昭和53年)8月より、富士電機が開発した架線電源(直流600ボルト)で稼働する冷房装置を設置したことで冷房化が始まった。1050形・1060形では1063号のみが冷房化の対象となり、1980年(昭和55年)に冷房能力2万5,000キロカロリー毎時 (kcal/h) のFAD2225-2形集中式冷房装置が搭載された。冷房に続き熊本市電では1979年(昭和54年)1月以降、座席下に電熱式暖房装置を設置する車両も順次登場したが、この暖房設置改造も1063号に限って行われた。 こうして冷暖房設置の上残存した1063号であるが、1982年以降8200形・8500形・8800形・9200形と新造ボギー車が相次いで登場すると、1060形の次に古い1080形とともに主力車両の一角から退き朝ラッシュ時を中心に運用されるようになった。なお1990年代までのその他の改造としては、1063号単独のものでは台車の交換(1054号が装着していたものに交換)、1994年(平成6年)10月施工の8200形・8500形に準じた塗装(標準色=アイボリーに緑帯)への塗り替えが挙げられる。また元々は二段窓(下部に横長の開口部)であった正面中央の窓が、1999年時点では固定一枚窓になっている。 他形式と共通の改造には、1991年(平成3年)4月からの列車無線導入に伴う機器設置、1998年(平成10年)3月からの乗車カード「TO熊カード」導入に伴う乗降口へのカードリーダー設置がある。
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