内田町 (和泉市)とは? わかりやすく解説

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内田町 (和泉市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/01 04:30 UTC 版)

日本 > 近畿地方 > 大阪府 > 和泉市 > 内田町
内田町
町丁
内田町町民会館(2024年12月)
北緯34度27分4.2秒 東経135度27分10.0秒 / 北緯34.451167度 東経135.452778度 / 34.451167; 135.452778
日本
都道府県  大阪府
市町村 和泉市
人口情報2024年09月末日現在[1]
 人口 3,749 人
 世帯数 1,571 世帯
面積2023年02月現在[2]
  0.682 km²
人口密度 5497.07 人/km²
設置日 1956年(昭和31年)9月1日
郵便番号 594-1156[3]
市外局番 0725(和泉MA[4]
ナンバープレート 和泉
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 大阪府
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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内田町(うちだちょう)は、大阪府和泉市の中部地域[注釈 1]にある町名。
町内には、綿織物業を営んできた久保惣株式会社および久保家が国宝重要文化財を含む美術品、建物、敷地を市に寄贈したことにより開館した和泉市久保惣記念美術館が所在する。同館は日本や中国の絵画、書、工芸品など、主に東洋古美術を中心とした約12,000点の収蔵品を誇り、和泉市の文化発信拠点となっている。
その他、ひつじ公園では地域住民の交流の場としても機能しており、羊の毛刈りや鯉のぼりを川にかける「鯉流し」、蛍の放流などのイベントが実施されている。また、河川敷の清掃や花壇の管理などの地域貢献活動を通じて、地域社会とのつながりが深められている[6]

地理

和泉市中部地域の中西部に位置し、周囲を唐国町、まなび野、緑ケ丘、松尾寺町春木町、あゆみ野、および岸和田市(山直中町、稲葉町)と接している。
市内を南北に流れる松尾川が形成する松尾谷[7][注釈 2]の北部にあたる。

河川・ため池

歴史

沿革

かつての内田村は1605年慶長10年)の和泉国絵図に見られる村名。
明治に入ると和泉郡[注釈 3]内田村となり、1889年明治22年)には和泉郡寺田村・箕形村・唐国村・内田村の合併により北松尾村が発足し、村域を「大字内田」に改称。「大字唐国」に村役場を設置。その後、1896年(明治29年)に郡制の施行により泉北郡に属する。1956年昭和31年)には和泉町、泉北郡北池田村南池田村・北松尾村・南松尾村横山村南横山村の合併により和泉市が発足し「内田町」に改称[9][10]

  • 1956年(昭和31年)09月01日 - 1町6村の合併により和泉市が発足。
  • 1972年(昭和47年)04月01日 - 緑ケ丘の誕生にともない内田町、浦田町、松尾寺町、万町の各一部を編入[11]
  • 1982年(昭和57年)10月26日 - 和泉市久保惣記念美術館開館。

住居表示

住居表示が実施されている街区と実施年月日は以下の通りである[12]

丁目 街区 実施年月日
内田町一丁目 1-12番 2002年(平成14年)12月09日
内田町二丁目 1-15番
内田町三丁目 1-15番
内田町四丁目 1-14番

人口統計

人口と世帯数

2024年(令和06年)09月末日現在の人口と世帯数は以下の通りである[1]

丁目 丁目計 世帯数
内田町一丁目 314人 329人 643人 331世帯
内田町二丁目 575人 584人 1,159人 448世帯
内田町三丁目 637人 682人 1,319人 533世帯
内田町四丁目 295人 333人 628人 259世帯
1,821人 1,928人 3,749人 1,571世帯

年齢別人口

2024年(令和06年)09月末日現在の年齢別人口は以下の通りである[13]

丁目 0-14歳 15-64歳 65歳以上 丁目計
内田町一丁目 57人 447人 139人 643人
内田町二丁目 220人 768人 171人 1,159人
内田町三丁目 251人 881人 187人 1,319人
内田町四丁目 62人 490人 76人 628人
590人 2,586人 573人 3,749人

※0-14歳は年少人口、15-64歳は生産年齢人口、65歳以上は老年人口を表す。

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

人口
1995年(平成07年)[14]
1,747
2000年(平成12年)[15]
2,178
2005年(平成17年)[16]
2,964
2010年(平成22年)[17]
3,456
2015年(平成27年)[17]
3,583
2020年(令和02年)[17]
3,703

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数
1995年(平成07年)[14]
565
2000年(平成12年)[15]
906
2005年(平成17年)[16]
1,210
2010年(平成22年)[17]
1,382
2015年(平成27年)[17]
1,472
2020年(令和02年)[17]
1,569

小・中学校の通学区域

市立小・中学校の通学区域は以下の通りである[18]

丁目 街区 小学校 中学校
内田町 全域 和泉市立北松尾小学校 和泉市立石尾中学校
内田町一丁目
内田町二丁目
内田町三丁目
内田町四丁目 1-2番
11-14番
3-10番 和泉市立緑ケ丘小学校

産業事業所数と従業者数

2021年(令和03年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[19]

丁目 事業所数 従業員数
内田町 1箇所 13人
内田町一丁目 26箇所 197人
内田町二丁目 34箇所 136人
内田町三丁目 36箇所 231人
内田町四丁目 15箇所 80人
112箇所 657人

交通

鉄道

路線バス

主な道路

高速自動車国道一般国道一般府道
市道
  • 松尾寺内田線(和泉市18号線)
  • 和泉市道和泉台唐国内田線(和泉市69号線)

施設

神社・仏閣・祭事

美術館・博物館

警察・消防・医療機関

商業施設

その他

  • 内田町町民会館 - 内田町1-12-6
  • 和泉内田郵便局 - 内田町2-1-10

文化財

→和泉市久保惣記念美術館関連は「和泉市久保惣記念美術館§主な収蔵品」を参照[22]

登録有形文化財(建造物)

観光スポット

  • 和泉市久保惣記念美術館
国宝をはじめ、ピカソゴッホといった世界的な巨匠の作品を収蔵する、美術館として高い評価を受ける施設である。その落ち着いた佇まいは訪れる人々に静謐な時間を提供し、充実したコレクションが多くの芸術愛好家を魅了している。また、美術鑑賞の後は、併設されたティールームで敷地内に広がる美しい日本庭園を眺めながら、贅沢なひとときを楽しむことができる。この空間は、芸術と自然の調和を感じられる貴重な体験を提供している[25]
  • 河野邸
古民家をリノベーションして設立されたクリエイター交流拠点施設であり、地域の芸術文化やエコ活動の拠点となっている。施設内の「Laboratoire」では、各種ワークショップや作品展が開催され、訪れる人々が多様なアートや創作活動と触れ合うことができる空間を提供している。また、併設された「Halegina Café(ハレジーナカフェ)」では、和泉市や南大阪地域の食材を活用したメニューが楽しめる。フードロス削減や環境への配慮を重視しながら、地元産の素材を活かしたランチやスイーツを提供し、訪問者に美味しい食体験を提案している[26]

脚注

注釈

  1. ^ 第2次和泉市都市計画マスタープラン地域別構想での区分(北部地域、北西部地域、中部地域、南部地域)に表記を統一[5]
  2. ^ 松尾谷の範囲は、箕形町、唐国町、内田町、春木町松尾寺町久井町若樫町、および春木川町である[8]
  3. ^ 史料により「泉郡」との表記もあるが『日本歴史地名大系、1224頁、和泉郡』によれば、「郡名は泉郡と略記されることが多く、近世の用例は郷帳類をはじめほとんど泉郡である。近代の公的表記は和泉郡が用いられる。」とされている。
  4. ^ 緑ヶ丘団地線、和泉中央駅行の停留所は緑ケ丘1-1に所在。

出典

  1. ^ a b 2024年09月末現在町別人口”. 和泉市. 2024年12月10日閲覧。
  2. ^ 大阪府和泉市 (27219) - 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. 2024年12月10日閲覧。
  3. ^ 内田町の郵便番号”. 日本郵便. 2025年1月1日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧(令和04年03月01日現在)”. 総務省. 2024年12月10日閲覧。
  5. ^ 第2次和泉市都市計画マスタープラン地域別構想”. 和泉市. 2024年12月10日閲覧。
  6. ^ 和泉市制施行60周年記念誌』、後半39頁。
  7. ^ 和泉市の地形”. 和泉市. 2024年12月12日閲覧。 “統計いずみ(令和05年版)
  8. ^ 日本歴史地名大系28』、1410頁、箕形村。
  9. ^ 日本歴史地名大系28』、1411頁、内田村。
  10. ^ 広報いずみ(2011年08月号)』、14頁。
  11. ^ 角川日本地名大辞典27』、182頁、1151頁。
  12. ^ 内田町地区街区案内図”. 和泉市. 2024年12月10日閲覧。 “和泉市全域
  13. ^ 2024年09月末現在年齢別人口”. 和泉市. 2024年12月10日閲覧。
  14. ^ a b 統計いずみ(平成22年版) - 国勢調査 - 町丁別人口の推移”. 和泉市. 2024年12月10日閲覧。
  15. ^ a b 統計いずみ(平成28年版) - 国勢調査 - 町丁別人口の推移”. 和泉市. 2024年12月10日閲覧。
  16. ^ a b 統計いずみ(令和03年版) - 国勢調査 - 町丁別人口の推移”. 和泉市. 2024年12月10日閲覧。
  17. ^ a b c d e f 統計いずみ(令和05年版) - 国勢調査 - 町丁別人口の推移”. 和泉市. 2024年12月10日閲覧。
  18. ^ 和泉市立小学校、中学校及び義務教育学校就学区域”. 和泉市. 2024年12月10日閲覧。
  19. ^ 統計いずみ(令和05年版) - 経済センサス - 産業(大分類)別全事業所数及び従業者数”. 和泉市. 2024年12月10日閲覧。 “政府統計データはこちら
  20. ^ 南海バス路線図・運賃表”. 南海バス株式会社. 2024年12月10日閲覧。
  21. ^ 消防団の組織”. 和泉市消防本部. 2024年12月10日閲覧。
  22. ^ a b 和泉市の指定文化財・登録文化財”. 和泉市. 2024年12月24日閲覧。
  23. ^ 国指定文化財等データベース”. 文化庁. 2024年12月24日閲覧。
  24. ^ 広報いずみ(2014年01月号)』、12頁。
  25. ^ 和泉市観光ナビ「SATOMACHI IZUMI」”. 和泉市環境産業部産業振興室商工観光担当. 2024年12月24日閲覧。
  26. ^ 和泉市観光ナビ「SATOMACHI IZUMI」”. 和泉市環境産業部産業振興室商工観光担当. 2024年12月24日閲覧。

関連項目

参考文献

外部リンク




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