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若樫町

読み方:ワカカシチョウ(wakakashichou)

所在 大阪府和泉市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

〒594-1143  大阪府和泉市若樫町

若樫町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/01 04:41 UTC 版)

日本 > 近畿地方 > 大阪府 > 和泉市 > 若樫町
若樫町
町丁
北緯34度24分40.7秒 東経135度27分43.7秒 / 北緯34.411306度 東経135.462139度 / 34.411306; 135.462139
日本
都道府県  大阪府
市町村 和泉市
人口情報2024年09月末日現在[1]
 人口 432 人
 世帯数 197 世帯
面積2023年02月現在[2]
  0.006 km²
人口密度 72000 人/km²
設置日 1956年(昭和31年)9月1日
郵便番号 594-1143[3]
市外局番 0725(和泉MA[4]
ナンバープレート 和泉
ウィキポータル 日本の町・字
ウィキポータル 大阪府
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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若樫町(わかかしちょう)は、大阪府和泉市の中部地域[注釈 1]にある町名。
松尾寺の僧侶による修剣道場として祀られてきた菩堤郷の大日大聖不動明王(不動尊)が信仰されており、仁和寺との関連も伝えられている。さらに、春の訪れを告げる大阪府天然記念物である枝垂れ桜「百滝桜」は、この地を訪れる人々の心を潤す存在となっている[6]

地理

和泉市中部地域の南西部に位置し、周囲を久井町松尾寺町春木川町と接している。
市内を南北に流れる松尾川が形成する松尾谷[7][注釈 2]の南部にあたる。

河川・ため池

名所・旧跡

  • 若樫のサクラ
松尾川支流の小谷に架かる坂見橋のたもとの斜面に、推定樹齢100年のシダレザクラがある。樹高は約8メートル、幹周は約2.2メートル、枝張りは約15メートルにおよび、谷に向かって長く垂れ下がる細い枝には淡い紅白色の花が咲き誇る。その美しい花茎が連なった光景は、訪れる人々に見事な風景を提供する。また、この樹木は大阪府指定天然記念物に指定されており、その歴史的価値と自然美が高く評価されている[9]
なお、このシダレザクラは個人所有の樹木であるため、見学の際には所有者や近隣住民への配慮が求められる。

歴史

地名の由来

若樫(わかかし)は、「弘法の井戸伝説」に由来する地名である。この伝説によれば、弘法大師が当地で一夜を過ごした際、感謝の印として清らかな水が湧き出る井戸を掘り、そのそばに若芽を出す樫の木を植えたとされている。この出来事が地名の由来となり、現在も地域の歴史と結びつく象徴的な話として語り継がれている[6]

沿革

かつての若樫村は1605年慶長10年)の和泉国絵図に見られる村名。
しかし、若樫には南北朝時代の内乱で戦死した人々を供養するために建立されたと伝えられる「子堂」が現存している。この子堂の周辺には五輪塔や石碑が見られ、その中には1402年応永9年)の年号や「菩提寺」という文字が刻まれたものも含まれている。このことから、14世紀にはすでに寺院が存在していた可能性がある[10]
明治に入ると和泉郡[注釈 3]若樫村となり、1889年明治22年)には和泉郡松尾寺村・春木村・久井村・若樫村・春木川村の合併により南松尾村が発足し、村域を「大字若樫」に改称。「大字久井」に村役場を設置。その後、1896年(明治29年)に郡制の施行により泉北郡に属する。1956年昭和31年)には和泉町、泉北郡北池田村南池田村北松尾村・南松尾村・横山村南横山村の合併により和泉市が発足し「若樫町」に改称[11][12]

住居表示

町内全域で住居表示は実施されていない[13]

人口統計

人口と世帯数

2024年(令和06年)09月末日現在の人口と世帯数は以下の通りである[1]

丁目 丁目計 世帯数
若樫町 218人 214人 432人 197世帯

年齢別人口

2024年(令和06年)09⽉末⽇現在の年齢別人口は以下の通りである[14]

丁目 0-14歳 15-64歳 65歳以上 丁目計
若樫町 24人 227人 181人 432人

※0-14歳は年少人口、15-64歳は生産年齢人口、65歳以上は老年人口を表す。

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

人口
1995年(平成07年)[15]
739
2000年(平成12年)[16]
703
2005年(平成17年)[17]
623
2010年(平成22年)[18]
609
2015年(平成27年)[18]
536
2020年(令和02年)[18]
485

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数
1995年(平成07年)[15]
179
2000年(平成12年)[16]
172
2005年(平成17年)[17]
174
2010年(平成22年)[18]
164
2015年(平成27年)[18]
163
2020年(令和02年)[18]
147

小・中学校の通学区域

市立小・中学校の通学区域は以下の通りである[19]

丁目 街区 小中一貫校
若樫町 全域 和泉市立南松尾はつが野学園

産業事業所数と従業者数

2021年(令和03年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[20]

丁目 事業所数 従業員数
若樫町 27箇所 256人

交通

鉄道

路線バス

主な道路

高速自動車国道一般国道一般府道

施設

神社・仏閣・祭事

警察・消防・医療機関

その他

  • 若樫町会館 - 若樫町658

文化財

大阪府指定天然記念物

脚注

注釈

  1. ^ 第2次和泉市都市計画マスタープラン地域別構想での区分(北部地域、北西部地域、中部地域、南部地域)に表記を統一[5]
  2. ^ 松尾谷の範囲は、箕形町、唐国町、内田町春木町松尾寺町久井町、若樫町、および春木川町である[8]
  3. ^ 史料により「泉郡」との表記もあるが『日本歴史地名大系、1224頁、和泉郡』によれば、「郡名は泉郡と略記されることが多く、近世の用例は郷帳類をはじめほとんど泉郡である。近代の公的表記は和泉郡が用いられる。」とされている。
  4. ^ 泉大津駅前行の停留所は久井町に所在。

出典

  1. ^ a b 2024年09月末現在町別人口”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。
  2. ^ 大阪府和泉市 (27219) - 国勢調査町丁・字等別境界データセット”. 2024年12月29日閲覧。
  3. ^ 若樫町の郵便番号”. 日本郵便. 2025年1月1日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧(令和04年03月01日現在)”. 総務省. 2024年12月29日閲覧。
  5. ^ 第2次和泉市都市計画マスタープラン地域別構想”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。
  6. ^ a b 和泉市制施行60周年記念誌』、後半39頁。
  7. ^ 和泉市の地形”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。 “統計いずみ(令和05年版)
  8. ^ 日本歴史地名大系28』、1410頁、箕形村。
  9. ^ a b 和泉市の文化財・若樫のサクラ”. 和泉市文化財活性化推進実行委員会. 2024年12月29日閲覧。
  10. ^ 村むらの形成、令和05年07月(町会だより)”. 松尾寺町公式ホームページ. 2024年12月29日閲覧。
  11. ^ 日本歴史地名大系28』、1415頁、若樫村。
  12. ^ 広報いずみ(2011年08月号)』、14頁。
  13. ^ 住居表示実施地区一覧”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。
  14. ^ 2024年09月末現在年齢別人口”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。
  15. ^ a b 統計いずみ(平成22年版) - 国勢調査 - 町丁別人口の推移”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。
  16. ^ a b 統計いずみ(平成28年版) - 国勢調査 - 町丁別人口の推移”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。
  17. ^ a b 統計いずみ(令和03年版) - 国勢調査 - 町丁別人口の推移”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。
  18. ^ a b c d e f 統計いずみ(令和05年版) - 国勢調査 - 町丁別人口の推移”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。
  19. ^ 和泉市立小学校、中学校及び義務教育学校就学区域”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。
  20. ^ 統計いずみ(令和05年版) - 経済センサス - 産業(大分類)別全事業所数及び従業者数”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。 “政府統計データはこちら
  21. ^ 南海バス路線図・運賃表”. 南海バス株式会社. 2024年12月29日閲覧。
  22. ^ 消防団の組織”. 和泉市消防本部. 2024年12月29日閲覧。
  23. ^ 和泉市の指定文化財・登録文化財”. 和泉市. 2024年12月29日閲覧。

関連項目

参考文献

外部リンク



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