共変性と反変性とは? わかりやすく解説

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共変性と反変性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 04:33 UTC 版)

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共変性(きょうへんせい、英語: covariance)と反変性(はんぺんせい、英語: contravariance)とは、ある変換に対して変換の対象が示す性質のこと。圏論における一般化として共変関手および反変関手がある。


共変性と反変性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:49 UTC 版)

特殊相対性理論」の記事における「共変性と反変性」の解説

詳細は「ベクトルの共変性と反変性」を参照 V の元 a→ を基底 e→0, e→1, e→2, e→3 で表す場合、a→ の各成分添え字を a → = a μ e → μ {\displaystyle {\vec {a}}=a^{\mu }{\vec {e}}_{\mu }} のように上つきに書く(アインシュタインの縮約表記)。一方、a→ を e→0, e→1, e→2, e→3 の双対基底 e→0, e→1, e→2, e→3 を用いて表す場合、a→ の各成分添え字を a → = a μ e → μ {\displaystyle {\vec {a}}=a_{\mu }{\vec {e}}^{\mu }} のように下つきに書く。明らかに a μ = η ( a → , e → μ ) , a μ = η ( a → , e → μ ) {\displaystyle a^{\mu }=\eta ({\vec {a}},{\vec {e}}^{\mu }),\quad a_{\mu }=\eta ({\vec {a}},{\vec {e}}_{\mu })} である。また正規直交基底場合明らかに ( a 0 , a 1 , a 2 , a 3 ) = ( a 0 , − a 1 , − a 2 , − a 3 ) {\displaystyle (a^{0},a^{1},a^{2},a^{3})=(a_{0},-a_{1},-a_{2},-a_{3})} が成立する。 V の2つの元 a→、b→ のミンコフスキー内積をとるとき、一方基底 e→0, e→1, e→2, e→3 で表し他方をその双対基底で表すと、 η ( ∑ μ a μ e → μ , ∑ ν b ν e → ν ) = a 0 b 0 + a 1 b 1 + a 2 b 2 + a 3 b 3 = a μ b μ {\displaystyle \eta \left(\sum _{\mu }a^{\mu }{\vec {e}}_{\mu },\sum _{\nu }b_{\nu }{\vec {e}}^{\nu }\right)=a^{0}b_{0}+a^{1}b_{1}+a^{2}b_{2}+a^{3}b_{3}=a^{\mu }b_{\mu }} と通常の内積のように書けミンコフスキー内積特有の符号煩わしさから解放されるので便利である。 基底一つ指定したとき、aμ は添え字 μ に対し反変、aμ は添え字 μ に対し共変であるという。これらの名称は、基底取り替えた際の成分の変化由来する。すなわち、ミンコフスキー空間上にもう1組基底 (e′→0, e′→1, e′→2, e′→3) を用意し基底の間の座標変換成分表示で e′→ν = e→μΛμν と書けていたとする4元ベクトル a→ の反変成分 a→ = a′νe′→ν = aμe→μ は、 a′ν = (Λ−1)νμ aμ という関係になるので、ダッシュつきの座標系にうつるとき、基底とは反対に Λμν の逆行列結ばれるそれゆえ、「反対変化」、すなわち反変呼ばれる一方基底変更対す共変成分の変化を見るため、双対基底基底変更どのような影響を受けるか調べる。 e′→ν = e→μΓμν とすると、 δ μ ν = η ( e → ′ μ , e → ν ′ ) = Γ μ ξ Λ κ ν η ( e → ξ , e → κ ) {\displaystyle \delta ^{\mu }{}_{\nu }=\eta ({\vec {e}}'^{\mu },{\vec {e}}'_{\nu })=\Gamma ^{\mu }{}_{\xi }\Lambda ^{\kappa }{}_{\nu }\eta ({\vec {e}}^{\xi },{\vec {e}}_{\kappa })} = Γ μ ξ Λ κ ν δ ξ κ = Γ μ ξ Λ ξ ν {\displaystyle =\Gamma ^{\mu }{}_{\xi }\Lambda ^{\kappa }{}_{\nu }\delta ^{\xi }{}_{\kappa }=\Gamma ^{\mu }{}_{\xi }\Lambda ^{\xi }{}_{\nu }} すなわち、Γμν は Λμν の逆行列 (Λ−1)μν であるので、双対基底は e′→ν = e→μ(Λ−1)μν という変換規則に従うことがわかる。よって4元ベクトル a→ の共変成分 a→ = a′νe′→ν = aμe→μ は、 a′ν = Λνμ aμ という関係になるので、ダッシュつきの座標系にうつるとき、基底と共通の行列 Λμν で結ばれるそれゆえ、「共通の変化」、すなわち共変呼ばれる

※この「共変性と反変性」の解説は、「特殊相対性理論」の解説の一部です。
「共変性と反変性」を含む「特殊相対性理論」の記事については、「特殊相対性理論」の概要を参照ください。

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