優先事項としてのエバーグレーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/21 21:30 UTC 版)
「エバーグレーズの復元」の記事における「優先事項としてのエバーグレーズ」の解説
1970年代、環境保護が全国的な優先事項になった。雑誌「タイム」は1971年1月に環境保護を年間の問題と宣言し、アメリカ人の「犯罪、薬物、貧しい学校のずっと前に、その町が直面する最も深刻な問題」に格付けたと報告した。南フロリダが1970年から1975年まで厳しい旱魃を経験したとき、マイアミ市では1971年の降雨量が僅か33インチ (840 mm) であり、平均降水量よりも22インチ (560 mm) 少なかったが、メディアの注意がエバーグレーズに集まった。州知事補佐ナサニエル・リードとアメリカ合衆国魚類野生生物局の生物学者アーサー・R・マーシャルの支援があり、政治家達が行動を始めた。州知事ルービン・アスキューが1972年に土地保全法を制定し、有権者が承認した債券2億4千万ドルを遣って、環境的に特徴があり、他では代替できないと考えられる土地をフロリダ州が購入することを認めた。その時から、フロリダ州は他の州よりも多くの土地を公共用途のために買収してきた。1972年、アメリカ合衆国大統領リチャード・ニクソンが、1969年にマイアミ・ジェットポートの建設予定地とされていたビッグサイプレス湿地を、連邦政府が保護すると宣言した。1974年、ビッグサイプレス国定保護地が設立された。同年、ファカハッチー・ストランド州立保護地も創設された。 1976年、ユネスコがエバーグレーズ国立公園を国際的生物圏保護区に指定した。1979年には世界歴史遺産にも登録した。1987年、ラムサール条約により、エバーグレーズは国際的に重要な湿地に指定された。この指定は地球上で3か所のみであり、エバーグレーズの他にはチュニジアのイシュケル湖と、ブルガリアのスレバルナ自然保護区がある。
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