借金トラブルによる裁判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 04:05 UTC 版)
2001年より突如、テレビ・ラジオから姿を消し、コンサート活動に専念する。発売された新曲「あなたのそばに」もメディアでのプロモーションは行われなかった。コンサートで桂は「テレビに疲れた。今迄たくさん戦ってきた。これからはこうしてライブで直接皆さんと触れ合っていきたい」と発言。しかし、新曲CDのリリースは途絶え、翌年からのコンサート本数も激減した。その背景には所属プロダクション(タイガーエンタープライズ)との借金トラブルにより契約を解除され、2億5,500万円の返済を求める裁判を起こされていた事情があった。週刊誌等にはギャンブル癖が原因による借金と書かれていたが桂自身は後にそれを完全否定、借金の理由は、1996年に第一プロダクションから独立した後、アジア進出の失敗と、採算度外視のコンサート制作費(舞台装置、照明、衣装、バックバンド)がかさみ赤字が続いたことで負債を負い、一時は元夫の事業の失敗による借金や1億円のマンションのローンを含め4億円にも達していた。裁判中は表立った活動が制限されていたため、テレビなどでの露出はゼロにも関わらず、コンサートやディナーショーを開催すると確実な動員を誇り、大ホールを満員にする程の人気の根強さを見せ付けた。 元夫との離婚、借金による裁判、そして更年期障害やうつ病にも苦しんだが、ようやく2006年に和解が成立。債務に関しては、所有していたマンションの権利譲渡を含む、桂オフィスの負債を含めた全ての権利を譲ることと、桂自身に毎月50万支払うという約束の下、在日韓国人の事業家が一括して引き受けた。同年2月、東芝EMI時代のヒット曲を歌い直したアルバム『桂銀淑2006 NEW BEST』(未発表曲3曲を含む全14曲収録)を発表。8月12日にNHK『思い出のメロディー』に出演し堀内孝雄と「都会の天使たち」をデュエット、久々のテレビ番組での歌唱となった。9月には全国ツアーがスタート(東京公演は翌年8月26日、27日に初めて明治座で開催)。10月15日に体調不良により意識を失って倒れ、軽い怪我を負ったことで、同月16日に収録が予定されていたNHKの歌番組『シブヤらいぶ館』及び24日の『NHK歌謡コンサート』の生出演をキャンセルするも、11月3日にはNHK『わが心の大阪メロディー』に出演するなど、テレビ番組を含めたメディアに積極的に出るようになり、本格的に音楽活動を再開した。
※この「借金トラブルによる裁判」の解説は、「桂銀淑」の解説の一部です。
「借金トラブルによる裁判」を含む「桂銀淑」の記事については、「桂銀淑」の概要を参照ください。
- 借金トラブルによる裁判のページへのリンク