信徒の土地乗っ取り事件と日本シャンバラ化計画(1987-88年)
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「オウム真理教の歴史」の記事における「信徒の土地乗っ取り事件と日本シャンバラ化計画(1987-88年)」の解説
1987年7月に入信した近畿で有機野菜販売会社を経営する在家信徒は、太陽電池をエネルギーとし、学校、病院、ログハウスなどのある村の建設計画を持っており、既に土地を取得したことをオウムに話すと、1988年教団はそのアイデアを流用して日本シャンバラ化計画を打ち立て、ロータス・ビレッジ構想を発表した。その後、知らない内に土地、山林、工場、会社が石井久子名義になっていたため、脱会した上で訴訟となった。1996年4月、和歌山地裁は登記取消を認め、元信徒は勝訴した。 シャンバラ化計画では、3万人の成就者を出し、世界全ての国に支部を二つ以上設立し、日本本部と各国支部とのネットワークを通じて神聖なバイブレーションを発し、地球全体をシャンバラ化するとされ、1999年までに実現すればハルマゲドンは回避されると説かれた。ロータス・ビレッジ構想では、学校、病院、買い物施設、老人ホームが完備され、ゆりかごから墓場まで真理に則った生活ができるコミュニティが計画され、実現のためにシャンバラ化基金が設けられ、基金パンフレットには「見えてきた/超人たちの世界が/地球を守ること それは弟子である あなたの使命だ」、核戦争になっても、意識を移し変えれば、肉体は滅びてもアストラルボディは生き残る、と書かれた。 麻原は、天理教の天理市のような宗教都市をモデルとし、1984年春には天理市の調査を探偵に依頼している。
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