信号文とは? わかりやすく解説

信号文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 14:13 UTC 版)

英国は各員がその義務を尽くすことを期待する」の記事における「信号文」の解説

ナポレオン戦争最中フランス・スペイン連合艦隊撃破するために、ネルソン率いイギリス艦隊出撃した。海戦目前にし、艦隊鼓舞するため、「英国各員がその義務尽くすと信ずる」(England confides that every man will do his duty.)という文案信号士官のジョン・パスコー中尉提示した。この文は信号旗用いて、各艦に通報される。パスコーは'confides'は、信号書に定められておらず、一文字分ずつ信号旗掲揚する必要があるが、'expects'ならば信号書にあり、符号用いて迅速に掲揚送信が行なえることを示したネルソンはそれに許可与え修正した英国は各員がその義務を尽くすことを期待する」(England expects that every man will do his duty)の信号文が送られた。 信号文の送信時刻は、1805年10月21日午前1145分頃、また10時ともされている。信号は各艦に伝達されたが、パスコーが戦闘後行なった記録が“正午四分の一時間前”(about a quarter to noon正午15分前のこと)であったため、他の艦の記録もこれに合わせられている。 イギリス艦隊は、リチャード・ハウ考案し、ポッパムが改良した海事信号書(Telegraphic Signals of Marine Vocabulary)を用いており、各艦に配布されていた。この信号は0から9の数字を意味する信号旗用い数字対応して単語もしくは文字意味している。信号文では、主に3桁の数字が一単語意味している。また、'do'を意味するコードの'220'は'2'の信号旗続き、'同じ'を意味する黄色と黒の旗を用いている。最後D・U・T・Yの4文字信号書内に定められておらず、一文字分ずつ信号旗掲揚した。これにより、12回の信号旗掲揚により、信号文を送っている。通信作業時間は4分程度推測され、この信号旗ミズンマスト次々と掲揚されたと推測され、信号文を受け取った各艦では、歓声挙がったとされているが、あくまでこれは勝利終わった後の伝説であり、接敵運動入ってもうすぐ戦闘開始される緊迫した状況のこの時は、戦術的に何の意味も無い信号伝達してきたことに艦長達は戸惑い感じたようであり、次席指揮官ネルソン親友であるコリングウッド提督ですら不満を漏らしている。さらに、水兵たちからは「今さら言われなくても義務果たしている」との不満の声すら上がったようである。 ネルソンその後、「接近戦用意」の信号出し海戦勝利した

※この「信号文」の解説は、「英国は各員がその義務を尽くすことを期待する」の解説の一部です。
「信号文」を含む「英国は各員がその義務を尽くすことを期待する」の記事については、「英国は各員がその義務を尽くすことを期待する」の概要を参照ください。

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