代表におけるキャリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/09 07:03 UTC 版)
「ガリー・マカリスター」の記事における「代表におけるキャリア」の解説
1990年に代表デビューして以降、しばらくはブライアン・マクレアーやポール・マクステイ等の影に控える存在であったが、彼等が第一線を退くと成り代わって中心選手として台頭する。 1996年に"隣国”イングランドで開催されたEURO'96では背番号10番・主将として出場する。グループリーグでは初戦オランダ戦を0-0で終えた後、第2戦でホスト国であり“宿敵”でもあるイングランド代表と対戦。スコットランドは後半53分にアラン・シアラーに先制点を許すも、後半77分に同点機となりうるPKを得る。しかしキッカーを任されたマカリスターはこのPKを外してしまい、さらにその直後の後半79分にポール・ガスコインに芸術的なゴールを許し追加点を決められるという劇的展開の当事者となった(試合は2-0で敗戦)。スコットランドはこの敗戦が響いてグループリーグ最終戦のスイス戦に1-0で勝利するも、得失点差でオランダを上回れずグループリーグ敗退となってしまった。 続く1998年にはワールドカップ・フランス大会では、チームは出場権を得たものの、マカリスター本人は本大会直前で全治4ヶ月の故障を負ってしまう。それによりプレイヤーとしての本大会出場は不可能となったが、スコットランド協会からチームスタッフとしての帯同を要請され、精神的支柱としてベンチ内から出場選手を鼓舞し続けた。なお、マカリスターは1990年のイタリア大会でも代表に選出されていたが、この時は出場機会は巡って来ず、結局プレイヤーとしてワールドカップのピッチに立つこととは無縁のままで終わった。 マカリスターは引き続き、EURO2000を目指し予選を戦う代表チームに招集され続けるが、チームの予選敗退を受け、1999年に代表引退を表明した。 このように、代表では不運に見舞われ続けたマカリスターだが、一方でクラブでは着実に実績を積み重ね、イングランドリーグを代表する選手の一人に数えられるようになる。
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