仕様とデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 00:51 UTC 版)
「Twentieth Anniversary Macintosh」の記事における「仕様とデザイン」の解説
デザインは、IDEOとApple社内のIDGによるもの。それぞれの担当者は、深澤直人とジョナサン・アイブである。 TAMは、ディスプレイ一体型の本体・サブウーファーを収めたベースユニット・トラックパッド(タッチパッド)付きのキーボードという三つで構成される。Appleの1990年代中期のPower Macintoshラインナップ(ディスプレイ一体型のPerformaシリーズを含む)や他社製のPCは、主にベージュ色の筺体を使用していたが、TAMはメタリックグリーンとゴールドの筐体が特色となっている。その独特な外観は、パーソナルコンピューティングが実現していく将来性のビジョンを表わすようにデザインされた。 新たに設計されたロジックボード(マザーボード)には、PowerPC 603e 250MHzのプロセッサを搭載。デスクトップ型のMacとしては初めて液晶ディスプレイ(12.1インチのアクティブマトリクスLCDを採用し、ATI 3D Rage IIと2MBのVRAMで、解像度は800x600か640x480の16ビットカラーに対応する。さらに本体正面には4倍速の松下電器製CD-ROM(SCSI接続)、本体右側面にはApple製FDドライブのSuperDrive、TV/FMチューナーなどを備える。ATAハードディスクは2GB。 拡張スロットとして、7インチのPCIスロットと通信用拡張カードスロット(Apple Communication slot II)がある。後に、SonnetやNewerTechnologiesが製作したPowerPC G3アップグレードオプションは、レベル2 キャッシュスロットを使用して500MHzにすることができた。ただしこれらのオプションを使うためには全て、本体背面のパネルを外してマシンの奥行きに数インチ追加する「hunchback」カバーに取り替える必要があったため、TAMのスリムなデザインを犠牲にする必要があった。
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