人間由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 08:07 UTC 版)
人糞尿 人間により排泄された糞と尿の混合物。下肥(しもごえ)ともいう。肥料の品質の確保等に関する法律第二条第二項によると、凝集を促進する材料(凝集促進材)または悪臭を防止する材料(悪臭防止材)を加えられ、脱水または乾燥させられたものは普通肥料の屎尿汚泥肥料。それ以外は特殊肥料である。新鮮なものは作物に有害なため、貯蔵と腐熟させられた後に施用される。 発酵乾糞肥料 発酵乾糞(かんぷん)肥料とは、人糞尿を調整槽内で嫌気発酵させた後、残留物を乾燥後粉末にしたもの。特殊肥料である。窒素1〜2%、リン酸5%程度を含む。 屎尿汚泥肥料 以下の4種類を指す。いずれも、登録の有効期間が3年の普通肥料である。屎尿処理施設、集落廃水処理施設もしくは浄化槽から生じた汚泥またはこれらを混合したものを濃縮、消化、脱水または乾燥したもの。 屎尿または動物の排泄物に凝集促進材または悪臭防止材を混合し、脱水または乾燥したもの。 上記2種類の屎尿汚泥肥料に植物質もしくは動物質の原料を混合したもの、またはこれを乾燥したもの。 上記3種類の屎尿汚泥肥料を混合したもの、またはこれを乾燥したもの。 下水汚泥 (人間の排泄物の)屎尿はかつて伝統的な有機質肥料であったが、現在では、下水汚泥を材料とした生物固体(biosolid)が使用されている。 土壌改良材としての生物固体は米国の農耕地において1%未満しか使用されていない。下水汚泥は産業の汚染物質を含み、このことが肥料としての再利用の障害となっている。アメリカ合衆国農務省(USDA)は、産業上の汚染物質、医薬品、ホルモン、重金属、およびその他のリスク成分を下水汚泥は含むため、米国の有機農業事業における下水汚泥の使用を禁止している。USDAは、窒素含量が高い液性の有機肥料の米国での販売にサードパーティの認証を必要としている。USDAの禁止により、米国の有機農業事業における下水汚泥の使用は非常に限定され、また、希少である。 下水汚泥肥料 以下の3種類を指す。いずれも、登録の有効期間が3年の普通肥料である。下水道の終末処理場から生じる汚泥を濃縮、消化、脱水または乾燥したもの。 上記の下水汚泥肥料に植物質もしくは動物質の原料を混合したものまたはこれを乾燥したもの。 上記2種類の下水汚泥肥料を混合したものまたはこれを乾燥したもの。 焼成汚泥肥料 下水汚泥肥料、屎尿汚泥肥料、工業汚泥肥料または混合汚泥肥料を高温で加熱し、構成化合物の安定化および形状と強度の確保(焼成)をしたもの。登録の有効期間が3年の普通肥料である。 汚泥発酵肥料 以下の2種類を指す。いずれも、登録の有効期間が3年の普通肥料である。下水汚泥肥料、屎尿汚泥肥料、工業汚泥肥料または混合汚泥肥料を堆積または攪拌し、腐熟させたもの。 上記の汚泥発酵肥料に植物質もしくは動物質の原料または焼成汚泥肥料を混合したものを堆積または撹拌し、腐熟させたもの。 混合汚泥肥料 以下の3種類を指す。いずれも、登録の有効期間が3年の普通肥料である。下水汚泥肥料、屎尿汚泥肥料もしくは工業汚泥肥料のいずれか二以上を混合したものまたはこれを乾燥したもの。 上記の混合汚泥肥料に植物質もしくは動物質の原料を混合したものまたはこれを乾燥したもの。 上記2種類の混合汚泥肥料を混合したものまたはこれを乾燥したもの。
※この「人間由来」の解説は、「有機質肥料」の解説の一部です。
「人間由来」を含む「有機質肥料」の記事については、「有機質肥料」の概要を参照ください。
- 人間由来のページへのリンク