事業としてのルクトゥン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/27 06:24 UTC 版)
「ルクトゥン」の記事における「事業としてのルクトゥン」の解説
タイ国内で音楽市場のレコード、カセットテープの売り上げが初めて記録されるようになったのは1967年のことである。テレビというメディアが、この市場に大きな役割を果たした。しかし、ルクトゥンは政治の低迷を反映してか1977年に一度は下火になった。その後持ち直したものの、1998年にはアジア通貨危機に見舞われ、再び不況に喘いだ。今ではまた隆盛を誇り、新たな歌手達が続々とデビューして新しい事業を担っている。 今日、ルクトゥンはタイ王国にとって大規模な市場で、大小合わせ多数のレーベルが音楽市場に広い基盤を持っている。主な市場シェアの割合は、はイーサーン(東北)地方が50%を占め、北・中央部が35%、南部が15%である。会社別ではグラミーゴールド社(แกรมมี่โกลด์)が市場シェアの65%を占め、次いでRサイアム社(อาร์ สยาม)の 19%。その他の合計が16%である。 2006年の音楽市場の総事業売上は、2005年から9%増加して約7,100万バーツであり、タイの全市場の中でも音楽市場は重要なものの1つである。全音楽のうち、ルクトゥンは45%で、その他の音楽が合わせて30%。歌詞(ルクトゥン含む)が20%、その他が5%という内訳である。 今日、ルクトゥンに限らず音楽産業で問題になっているのは違法コピーしたCDやカセット、違法にダウンロードされる音源や画像のデータなどが市場に廉価あるいは無料で大量に出回っていることで、これにより売上が低迷している。そのため、一部の音楽レーベルは曲を宣伝する代わりにアーティストとそのステージを宣伝し、コンサートなどで収益を上げるようになってきている。
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