乗馬技能認定審査
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「全国乗馬倶楽部振興協会」の記事における「乗馬技能認定審査」の解説
乗馬愛好者の乗馬技術の向上意欲を図り、効率的で安全な指導を行うため、乗馬技術認定を行っている。 2009年度(2009年4月から2010年3月まで)においては、1,301回の審査が行われ、合格者は10,461名であった。 級は1級から5級までがあり、3級からエンデュランス、2級以上で馬場、障害の各競技種別ごとに分かれる。2級以上の資格保持者は、日本馬術連盟の騎乗者資格B級に移行できる。 審査は、筆記試験と実技試験により行われる。筆記試験は馬体の名称、馬の扱い、馬の品種などの馬学に関するものや、馬術競技に関する名称やルールなどの知識を問う内容を、協会発行の教科書から出題される。 各級ごとの実技試験の認定基準は以下の通り。 5級 乗馬、下馬ができる。 停止及び常歩で正しい姿勢がとれる。 誘導馬について小区画の馬場で軽速歩ができる。 内方開き手綱の操作ができる。 4級 常歩で巻き乗り、半巻きを含む回転運動。速歩で90度の方向転換及び斜め手前変換。 停止~常歩~速歩~常歩~停止が概ねスムーズにできる。 軽速歩の手前が理解できる。 速歩運動にて正しい姿勢がとれ、手綱、脚の操作が概ねでき、駈歩の発進、維持ができる。 3級 協会の定める3級経路に沿った各個運動で審査される。 5級、4級の運動を含め、駈歩の発進、維持。歩度の伸縮が概ねでき、巻き乗り、半巻きができる。 駈歩の手前が理解でき、常歩、速歩を入れての手前の変換ができる。 扶助操作の適否。 地上横木の通過。 障害3級 障害数6~8個程度、コンビネーション障害を含んでいなくてもかまわない。 高さ90cm程度の障害を2個以上設置してあるコース。 基準Aにて採点(3反抗失権)。 エンデュランス3級 20kmトレイルライド完走。 馬場2級 日本馬術連盟第2課目2004にて審査。 障害2級 日本馬術連盟国内競技会規定L級B程度(障害数8~10個程度、ダブル障害を含む)。 高さ110cm程度の障害を1個以上設置してあるコース。 基準Aにて採点(3反抗失権)。 エンデュランス2級 40kmエンデュランス完走。 馬場1級 日本馬術連盟第3課目2006Bにて審査。 障害1級 日本馬術連盟国内競技会規定L級A程度(障害数8~10個程度、ダブル障害を含む)。 高さ110cm程度の障害を全障害数の70%以上設置してあるコース。 基準Aにて採点(3反抗失権)。 エンデュランス1級 国内外のエンデュランス競技において80km以上のコースを2回完走(主催者の発行する完走証明書をもって合格とする)。 また、中学生以下の生徒及び児童を対象として、乗馬技術の向上と馬との親和を図るため、ポニーライダー技能検定を実施しており、合格者にはポニーライダー5級からポニーライダー1級を認定する。2010年3月31日現在のポニーライダー認定登録者は462名である。
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