中老とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 社会 > 社会一般 > > 中老の意味・解説 

ちゅう‐ろう〔‐ラウ〕【中老】

読み方:ちゅうろう

50歳ほどの年ごろまた、その人

「—の品の好い細君は」〈花袋田舎教師

武家職名

鎌倉・室町時代引付衆(ひきつけしゅう)のこと。

豊臣時代五大老五奉行中間にあって政務行った職。

室町・江戸時代諸侯家老次位にあたる職。

武家奥女中で、老女次位にあたる職。

江戸新吉原妓楼で、内証雑用をする下男。中郎。

「下の—の人をたのんで呼びにやってくんなんし」〈洒・錦之裏


中老

読み方:チュウロウ(chuurou)

武家職名


中老

読み方
中老ちゅうろう

中老

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/06/12 01:06 UTC 版)

中老(ちゅうろう)は、戦国時代戦国大名及び江戸時代の諸に置かれた武家の役職あるいは家格

概要

国史大辞典」では「戦国大名の職制の一つ」とされるが、諸藩の藩政史料においては江戸時代中後期に中老職を置き、それ以前は設置していない藩がしばしば見られる。家老または家老相当職の補佐役であることが多い。「甲陽軍鑑」の品・第43では武田家中老に土屋右衛門尉がなっていたとされ、豊臣政権では三中老が置かれていた。

江戸時代の中老は、家老補佐役である年寄または奉行[1]と同様に、本来家老になれない家格馬廻以下の藩士を藩政に参与させるための場合と、年寄や奉行の中で精勤者や有能な者を家老に準じた扱いをし、場合によっては家老格を与える前段階の役職である場合がある。非常置の場合が多く、中老職の席次は基本的に番頭より格上の職である。

前者の例としては柳河藩があり、宝暦年間に立花鑑通により、家老の補佐役である奉行が中老に改称されて成立しており、基本的に変更はなく常置である。また、米沢藩でも宝暦元年(1751年)に家老補佐役として中老職が設立されるが、一時期廃止され、寛政年間に復活している。後者の例としては熊本藩越後長岡藩があり、越後長岡藩では江戸時代初期にはなかった職で非常置であった。なお、先述の柳河藩でも後年に役中老と本中老に分かれ、本中老はこの場合の中老に近い。

なお、長岡藩などのように家老補佐役としての奉行や年寄と併設されている藩において、中老と年寄、奉行との席次の上下は藩によって違いがあるので一義的に言えない。

また、米沢藩の莅戸善政や熊本藩の堀勝名のように、中老就任者が場合により家老または家老相当職に就任することが出来る藩と、長岡藩や柳河藩のように家老格止まりである藩とがある。稀少な例であるが、福岡藩では最上級家格として中老があるものの、役職に中老はない。 老中

脚注

  1. ^ 米沢藩の国家老相当職や仙台藩の家老職を奉行というが、これとは別。

関連項目

参考文献

  • 「国史大辞典・第9巻」(吉川弘文館1988年(昭和63年))
  • 大石学『近世藩制・藩校大事典』吉川弘文館
  • 「長岡市史」(長岡市
  • 「柳河藩立花家分限帳」(福岡県柳川市
  • 横山昭男「上杉鷹山」(吉川弘文館)

中老

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 13:41 UTC 版)

真田太平記 (テレビドラマ)」の記事における「中老」の解説

生駒親正中村一氏堀尾吉晴 演: 松村彦次郎湊俊一玉村駿太秀吉死後勝手に縁組み行った家康詰問出向く

※この「中老」の解説は、「真田太平記 (テレビドラマ)」の解説の一部です。
「中老」を含む「真田太平記 (テレビドラマ)」の記事については、「真田太平記 (テレビドラマ)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「中老」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「中老」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



中老と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「中老」の関連用語

1
100% |||||

2
小年寄 デジタル大辞泉
92% |||||

3
老職 デジタル大辞泉
58% |||||




7
尾上 デジタル大辞泉
52% |||||



10
お初 デジタル大辞泉
36% |||||

中老のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



中老のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの中老 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの真田太平記 (テレビドラマ) (改訂履歴)、福岡藩 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS