下顎体とは? わかりやすく解説

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かがく‐たい【下顎体】


下顎体

読み方かがくたい
【英】:Corpus mandibulae,Body of mandible

下顎体は後方向かって開いた字形左右両半からなり、ほぼ垂直に立つ厚い骨板である。一般に前方高く後方が引く。下顎体を内外両面分けるほか、上縁とその周囲歯槽部、下縁下顎底という。下顎底歯槽部より広く、そのため側面はやや傾斜し、とくに前部が前下方突出して顔のオトガイ(頤)をるくる。この下顎底が広いことが人類下顎骨著し特徴である。

下顎体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/15 06:49 UTC 版)

下顎骨」の記事における「下顎体」の解説

下顎体は蹄鉄のように曲がっている。 下顎骨外側面は、発生初期二つの骨が結合したことによって生じる弱い隆起がある(下顎骨は元々二つの骨なのが癒合して一つとなる)この隆起は下で別れ三角形オトガイ隆起取り囲む。ちょうど切歯の下の部分にある結合の横には窪みがあり、これを切歯窩といい、オトガイ筋や、口輪筋一部起始となる。両側の下顎第二小臼歯の下、下顎体の上下の中間に、オトガイ動脈オトガイ静脈オトガイ神経が出るオトガイ孔がある。両側のオトガイ結節から後上方へ弱い隆起が走る。これを斜線といい、下唇下制筋口角下制筋起始となる。その下部広頚筋起始となる。 内側面は左右に凹面である。結合下部近くに、一組左右に並んだがあり、これをオトガイ舌筋棘と言いオトガイ舌筋起始となる。このすぐ下に二組目があり、これをオトガイ舌骨筋棘といい、オトガイ舌骨筋起始となる。ただし、オトガイ舌骨筋棘は、正中にできる隆線痕跡である事が多くオトガイ舌筋棘融合していたり、存在せず粗面となっていたりする事もある。オトガイ舌筋棘の上正中に、孔や溝が存在することがある。これらは骨が結合したラインを示す。オトガイ舌骨筋棘の下の正中線両側顎二腹筋前腹のために楕円形の窩がある。これを二腹筋窩という。両側の癒合部下部から後上方伸びているのは顎舌骨筋線で、顎舌骨筋起始となっている。顎舌骨筋線後部部分歯槽縁の近くで、上咽頭収縮筋の一部起始となっており、翼突下顎縫線へと続く。顎舌骨筋線前部の上方に滑らかな三角形区画があり、これを舌下腺窩といい、そこに舌下腺入り後部下方には楕円形の顎下腺窩があり、顎下腺が入る。 上部歯槽隆起では、歯を入れるための大きな穴があいている。穴の数は十六で、深さ大きさは入る歯のサイズによって異なっている。両側の下顎第一大臼歯有る付近歯槽隆起には頬筋起始する。下縁丸み帯びており、上縁より長く正面後方よりも厚い。下顎体と下顎枝連結部下部外側顎動脈のための浅い溝がある事もある。 下顎体の下辺はおよそ20~30°傾斜している(フランクフルト-下顎下縁平面角、英: Frankfort mandibular plane angle)。MPA平均的な角度人種によって異なる。

※この「下顎体」の解説は、「下顎骨」の解説の一部です。
「下顎体」を含む「下顎骨」の記事については、「下顎骨」の概要を参照ください。

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