下町ロケット ゴースト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 07:32 UTC 版)
「下町ロケット」の記事における「下町ロケット ゴースト」の解説
前作からまたさらに数年後。佃製作所は三度の危機に直面していた。エンジンを大手農業機器メーカーのヤマタニに納入していたが、この取引が白紙になる。また、主要取引先の帝国重工はアメリカ子会社の3千億円の不正会計による損失によって経営が悪化し、任期満了とこの損失による責任追及も重なり、ロケット打ち上げを推進していた社長の藤間の引退が囁れ、帝国重工との取引がなくなるのも時間の問題となった。また、立て続けに不幸は重なり、今度は経理部長であり実家が農家の殿村の父が心筋梗塞で倒れ、佃製作所と父の農作業を掛け持ちという事態に陥る。 佃は経営難を乗り切る方法を考えている最中、殿村の実家にお見舞いに行った時にこの経営難を乗り切るための秘策として農業への参入を決意。トラクターに使用するトランスミッション製造を目標に掲げ、ノウハウがまだゼロであるため、まずはトランスミッションのバルブ開発へと乗り出すことになる。 ヤマタニから農機具のトランスミッションの開発を受注しているのが元帝国重工社員の伊丹(社長)と島津(副社長)が設立したアドベンチャー企業、ギアゴーストであることを聞き、同社の受注コンペの参加を表明。軽部、立花、加納によってバルブが開発され、バルブ開発の大手である大森バルブとのコンペに勝利して採用が決定するも、今度はギアゴーストが同業のケーマシナリーから特許侵害で訴えられる。 その後、佃と佃製作所の顧問弁護士・神谷の協力でギアゴーストは裁判に勝利するものの、伊丹の帝国重工への恨みを煽ったダイダロスの社長重田による介入で帝国重工への復讐の鬼と化した伊丹は、佃や島津の承認を得ず、佃製作所のライバル企業である重田のダイダロスと業務提携を結ぶ。伊丹についていけなくなった島津はギアゴーストを退職し、農機具のトランスミッション開発を目指していた佃製作所はギアゴーストに裏切られるという形でまたも窮地に陥ることになる。 帝国重工は最後のロケット打ち上げを終え、財前は宇宙航空部部長から宇宙航空企画推進グループ部長と部署を変え、打ち上げたロケットを利用した農業への参入を宣言。殿村も農家を継ぐため佃製作所に辞表を提出したのだった。
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