一茶の句と間違えられた兎園の句
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「久保田兎園」の記事における「一茶の句と間違えられた兎園の句」の解説
小林一茶研究の集大成といえる『一茶全集』第1巻(信濃毎日新聞社、1979年)には、小林一茶のほぼ全ての発句が収録されている。後の研究で、兎園の句46句が一茶の句として収録されていることがわかり、一茶発句総索引(信濃毎日新聞社、1994年)で訂正されている。 行春や馬引き入るるいさら川 P64下10 淡雪や犬の土ほる道のはた P66上13 貝殻に明るき道や春の雨 P79上14 春風や戸の丸屋の一つ口 P79下15 おぼろ月松出ぬけても~ P81下2 湖のとろりとかすむ夜也けり P90下6 陽炎や草の上行ぬれ鼠 P93下3 乙鳥や人のものいふ上になく P142上7 草原を覗れてなく雉子哉 P150上2 里の子か小鍋を作る菫哉 P185上10 梅満り酒なき家はなき世也 P206上7 捨扇梅盗人にもどしけり P206上12 窓はみな梅々と成る真昼哉 P206下6 里の子の袂からちる桜かな P234下13 畠中にのさばり立る桜哉 P235上9 眠り覚めて柳の雫聞く夜哉 P242上11 墓手水御門の柳浴びてけり P242上12 右は月左は水や夕柳 P242上13 小短き旅して見たや更衣 P298上14 杉の香に鶯ききぬ衣がへ P298上16 朝湯から直に着ならふ袷かな P300上9 狙公に傘さしかけよならの京 P303下2 一握草も売るな也ほたるかご P364下6 せみ鳴や北かげくらきかご枕 P384下17 一昨日の雨のおちけり夏木立 P419下13 柿の花おちてぞ人の目に留る P422上2 卯の花の目先に寒し朝心 P424上12 引きあけて見れば風吹灯籠哉 P494下1 鵙なくやむら雨かはくうしろ道 P525上13 初雁や幸舟にのりあはせ P533上8 蜻蛉の百度参やあたご山 P543下2 野ゝ秋や人にとりつく草の種 P554下4 鹿垣にむすび込るゝ萩の花 P574下3 露萩に独ものいふあした哉 P574下4 もどる時人の少き紅葉哉 P586下5 山人の火を焚立る時雨哉 P630上2 木がらしや深戸さして夕木魚 P634上8 木がらしや塒に迷ふ夕烏 P634上9 宵々の雪に明るき栖哉 P646下8 初霜や笑顔見せたる茶の聖 P650下9 古衾持仏へ近きおそれ有 P692上10 空樋を鼠のはしるおち葉哉 P732上8 冬がれやねござまくれば裸虫 P734下3 へしおりていよ~寒し返り花 P736下9
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