一般駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 08:42 UTC 版)
旅客と貨物の双方を扱う機能を有しているものを指す。営業内容に荷物の取扱が含まれることもあるが、国鉄では荷物列車と共に1986年(昭和61年)11月1日の白紙ダイヤ改正をもって廃止されており、JR各社にも引き継がれてはいない。 明治時代の鉄道開業当初の主要駅は、旅客も貨物も扱う一般駅として開業したところが多いが、その後明治中期以降の貨物の取扱い数の増加によって、大都市ターミナル駅では貨物駅を分離させたケースが散見される(例・JR大阪駅と梅田貨物駅)。 一方、路線中間にある駅では、1970年代以降の貨物輸送の低迷による合理化で、1984年に貨物列車の運行形態が車扱貨物からコンテナ列車主体に転換されて貨物取り扱い駅が整理され、一般駅は大幅に減少した。現状残っている一般駅は、ほとんどがコンテナの取り扱い拠点を併設していたり、石油類の発着拠点(製油所、油槽所)に接続する駅である。 なお、品川駅や名古屋駅などのように貨物設備が無く一見すると旅客駅のようなものや(品川は1994年まで貨物扱いがあった)、仙台貨物ターミナル駅や東京貨物ターミナル駅などのように旅客設備が無く貨物駅のように見える一般駅(元々は貨物駅だが、いずれも国鉄末期の1986年に形式上旅客の取り扱いを開始し、旅客会社も継承)も存在する。 主な一般駅 滝川駅 東室蘭駅 五稜郭駅・函館貨物駅 新富士駅・釧路貨物駅 東青森駅 弘前駅 大館駅 横手駅 郡山駅 東福島駅 小名浜駅 土浦駅 倉賀野駅 高崎駅 横浜羽沢駅 長津田駅 水戸駅 黒井駅 青海駅 竜王駅 南松本駅 北長野駅 大府駅 名古屋駅 沼津駅 四日市駅 安治川口駅 米子駅 伯耆大山駅 東松江駅 東福山駅 大竹駅 新南陽駅 下関駅 新居浜駅 松山駅 鍋島駅 長崎駅 有田駅 西大分駅 熊本駅 延岡駅 佐土原駅
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