一般的な組織染色法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 15:34 UTC 版)
表中の「N/A」は染色できないことを示す。 染色法一般的な用途細胞核Nucleus細胞質Cytoplasms赤血球Red blood cell (RBC)コラーゲンCollagen fibers染色の特色ヘマトキシリンHaematoxylin エオシン染色と併用するHE染色が一般的 オレンジ、シアン・ブルー、緑 青 / 茶色 / 黒 N/A N/A 核酸—青小胞体—青 エオシン(エオジン)Eosin ヘマトキシリン染色と併用するHE染色が一般的 N/A ピンク オレンジ / 赤 ピンク 弾性線維—ピンク膠原線維—ピンク細網線維—ピンク トルイジンブルー(英語版)Toluidine blue 一般的な染色 青 青 青 青 肥満細胞顆粒—紫好塩基球顆粒—紫 マッソン・トリクローム染色(英語版)Masson's trichrome stain 結合組織の染色 黒 赤 / ピンク 赤 青 / 緑 軟骨—青 / 緑筋繊維—赤 マロリー3色染色法(英語版)Mallory's trichrome stain 結合組織の染色 赤 淡赤色 オレンジ 濃青 ケラチン—オレンジ軟骨—青骨基質—濃青筋繊維—赤染料:アニリン・ブルー、酸フクシン、オレンジG ワイゲルト染色法(英語版)Weigert's elastic stain 弾性線維Elastic fibers 青 / 黒 N/A N/A N/A 弾性線維—青 / 黒 AZAN染色法(英語版)Heidenhain's AZAN trichrome stain 細胞外物質と細胞自体の区別 赤 / 紫 ピンク 赤 青 筋繊維—赤軟骨—青骨基質—青 鍍銀法(英語版)Silver stain / Reticulin silver impregnation 細網線維、神経線維、菌類 黒またはえんじ色 薄紫色 えんじ〜紫色 赤紫〜レンガ色 細網線維—茶色 / 黒神経線維—茶色 / 黒菌類—黒 ライト染色Wright's stain 血球 青みがかった色 / 紫 青みがかった色 / 灰色 赤 / ピンク N/A 好中球—紫 / ピンク好酸球—鮮赤 / オレンジ好塩基球—濃紫 / バイオレット血小板—赤 / 紫 オルセイン染色(英語版)Orcein stain 弾性線維Elastic fibres 濃青 N/A 鮮赤 ピンク 弾性線維—濃茶色肥満細胞顆粒s—紫平滑筋—水色 PAS染色(英語版)Periodic acid-Schiff stain (PAS) 基底膜、局在する炭水化物 青 N/A N/A ピンク グリコーゲンやその他の炭水化物—マゼンタ 表の出典は Michael H. Ross, Wojciech Pawlina, (2006). Histology: A Text and Atlas. Hagerstown, MD: Lippincott Williams & Wilkins. ISBN 0-7817-5056-3 その他翻訳時に追加の出典を加え表中に明記した。 他にもニッスル染色(英: Nissl method)やゴルジ染色がニューロンの特定に有用である。
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