一畑電気鉄道70系電車
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一畑電気鉄道70系電車(いちばたでんきてつどう70けいでんしゃ)は、かつて一畑電気鉄道(現・一畑電車)に在籍した電車。1964年(昭和39年)3月[1]と同年8月[1]の二度にわたって、西武鉄道より同社クモハ301形電車を譲り受け、導入したものである。
注釈
- ^ 後に同塗装は手動扉仕様車の標準色として用いられ、後年の一畑電気鉄道(一畑電車)において最後まで残存した旧型車であるデハニ50形電車の車体塗装であったことでも知られる。
- ^ 台車形式なし。私鉄車両めぐり第9分冊 (1968) においては「雑型釣り合い梁台車」と呼称される。
- ^ ただし両者の装着する台車は固定軸間距離が異なり、クハ160形が装着するTR10台車が2,180 mmであったのに対し、クハ100形が装着するTR10台車は1,980 mmであった。いずれも車輪径860 mmで、前者はTRナンバー付与以前には明治45年式と称された電車用台車である。なお、鉄道院・鉄道省が発注・製作しTRナンバー付与の際にTR10に分類された台車においては、電車用・客車用の双方において軸距1,980 mm・車輪径860 mm仕様のものは存在しない。
- ^ 西武への返還後は同社モハ151形162と改称・改番され、支線区において運用されたのち、1963年(昭和38年)12月に荷物電車へ改造されてクモニ1形2と改称・改番、1976年(昭和51年)8月に廃車となった。
- ^ 部材に鋳鋼を多用した頑丈な台枠を採用するデハ1形・デハニ50形電車などの昭和一桁年代製造の従来車と比較して、形鋼を溶接工法によって組み立てた台枠を採用する70系以下の各形式は相対的に経年劣化の進行が著しく、そのことも早期淘汰の一因となった。
出典
- ^ a b c d e f 「神話の国にベテラン電車を訪ねて - 一畑電気鉄道」 (1992) p.69
- ^ a b c d e f g h i 「神話の国にベテラン電車を訪ねて - 一畑電気鉄道」 (1992) p.70
- ^ a b c d e f g h 「私鉄車両めぐり(34) 一畑電気鉄道」 (1958) p.316
- ^ a b c d e f g h i j 「私鉄車両めぐり第9分冊 一畑電気鉄道」 (1968) p.90
- ^ a b c d e f g h 「私鉄車両めぐり第9分冊 一畑電気鉄道」 (1968) p.91
- ^ a b c d e f g 「全国で働らく元西武鉄道の車両 (下)」 (1969) p.36
- ^ a b c d e 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 1」 (1969) p.73
- ^ a b c 「全国で働らく元西武鉄道の車両 (下)」 (1969) pp.34 - 35
- ^ a b c d 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 2」 (1969) p.64
- ^ a b c d e 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 1」 (1969) pp.72 - 73
- ^ a b c d e f g 「他社へ譲渡された西武鉄道の車両」 (1992) p.235
- ^ a b c d e f g h i j k 「私鉄車両めぐり第9分冊 一畑電気鉄道」 (1968) pp.91 - 92
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- ^ a b 「私鉄車両めぐり第9分冊 一畑電気鉄道」 (1968) p.95
- ^ a b c d e f 「ローカル私鉄独り歩き9 Lake Side Story -宍道湖の一畑電鉄-」 (1985) p.45
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- ^ a b c d e f g h i 『BATADEN 一畑電車百年ものがたり』 (2010) p.30
- ^ a b c 「ローカル私鉄独り歩き9 Lake Side Story -宍道湖の一畑電鉄-」 (1985) p.44
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- ^ a b c d e f 「私鉄車両めぐり第9分冊 一畑電気鉄道」 (1968) p.94
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- ^ 陸運管理局 第568号 西武鉄道客車設計変更について
- ^ 「50年前の電車 (VII)」 (1977) p.38
- ^ 『BATADEN 一畑電車百年ものがたり』 (2010) p.28
- ^ 「ファンの目で見た台車の話 (国電)」 (1984) pp.41-49
- ^ 「ファンの目で見た台車の話 III (国鉄制式客車)」 (1986) pp.80-85
- ^ a b c 「私鉄車両めぐり第9分冊 一畑電気鉄道」 (1968) p.94
- ^ 「神話の国にベテラン電車を訪ねて - 一畑電気鉄道」 (1992) p.66
- ^ 「神話の国にベテラン電車を訪ねて - 一畑電気鉄道」 (1992) p.71
- ^ 交友社『鉄道ファン』1995年6月号 通巻410号 p.111
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