ローラ・FN06とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ローラ・FN06の意味・解説 

ローラ・B06/51

(ローラ・FN06 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/04 02:24 UTC 版)

ローラ・B06/51
(FN06)
2007年 ミハエル・クルム選手の車両
カテゴリー フォーミュラ・ニッポン
コンストラクター ローラ
先代 ローラ・B351
後継 スウィフト・017.n (FN09)
主要諸元
シャシー C-FRPモノコック
全長 4,667.5 mm
全幅 1,879 mm
トレッド 前:1,503 mm / 後:1,389 mm
ホイールベース 3,000 mm
エンジン ホンダ・HF386E又はトヨタ・RV8J 3,000cc V型8気筒 NA MR
トランスミッション ローラLT2A 6速 シーケンシャル
+ザイテック製パドルシフト(2008年-)
燃料 市販無鉛ハイオクガソリン
タイヤ ブリヂストン
主要成績
テンプレートを表示

ローラ B06/51 (Lola B06/51) は、ローラが開発したフォーミュラカーフォーミュラ・ニッポン2006年から2008年まで使用された。

なお、フォーミュラ・ニッポンの主催者である日本レースプロモーション (JRP) における呼称は「FN06」である。

開発の方針

ウイングカー(グランド・エフェクト・カー)化によるグランドエフェクト増大が大きなポイントである。これまでのシャシーは、ダウンフォース抑制のためフラットボトム規定に基づいて作られていたが、「FN06」は、サイドポッド下面後端形状とディフューザー周辺にベンチュリを構成できるようにしたウイングカーである。この結果、ダウンフォースは約10%増大。

さらに2007年は、バージボードとサイドポッド側面下部にスカートを追加し、リアウィングの3rdエレメントを廃止。ドラッグを低減しながらダウンフォースを安定して発生し、操縦性は一段と向上した。 よって、ドライバーが思い切ったバトルを繰り広げられるようになっている。

ただ一方で、ダウンフォースが増加した上、当時のフォーミュラ・ニッポンではパワーステアリングの使用が認められていなかったため、「ステアリングが重過ぎる」と訴えるドライバーが増加。このためドライバーの負担軽減を目的に、当初2009年からの採用が予定されていたパドルシフト(セミオートマチックトランスミッション)を1年前倒しして2008年から導入することとなった。

シャシーの改良については、走行性能に直接関係する部分は禁止されており、リヤビューミラー、ラジエターインテーク、ブレーキ冷却ダクトなどごく一部に限られている。そのためチーム間の性能格差は基本的に存在せず、各選手、チームはセッティングの工夫とドライバーの腕のみでライバルと戦わざるを得ない。その結果、レースでは接戦が多くなる。

スペック

シャーシ

  • 全長:4,667.5 mm
  • 全幅:1,879 mm
  • ホイルベース:3,000 mm
  • 前トレッド:1,503 mm
  • 後トレッド:1,389 mm
  • クラッチ:AP 4プレート(カーボンorメタル:チームで異なる)
  • ブレーキキャリパー:ブレンボ 4ポット
  • ブレーキディスク・パッド:カーボンメタル・スチール(ベンチレーテッドタイプ)
  • ホイール:チームで異なる(BBS,RAYS
  • タイヤ:ブリヂストン
  • 燃料タンク:135L ATL製
  • ギヤボックス:ローラLT2A(6速シーケンシャル、2008年からザイテック製のパドルシフトが組み合された)

エンジン

  • 供給メーカー:ホンダ(HF386E)、トヨタ(RV8J)
  • 気筒数・角度:V型8気筒・90度
  • 排気量:3,000cc
  • 最高回転数:10,300rpm(レギュレーションによる)
  • 最大馬力:約550PS
  • 重量:127kg
  • スパークプラグ:チームで異なる
  • 燃料:無鉛ハイオクガソリン(サーキットで異なる)
  • 潤滑油:チームで異なる

各サーキットでのベストラップ

サーキット ラップタイム(ドライバー)
ホンダエンジン トヨタエンジン
富士スピードウェイ 1'24.568
伊沢拓也/2008年第1戦)
1'24.290
松田次生/2008年第1戦)
鈴鹿サーキット 1'40.510
小暮卓史/2007年第7戦)
1'40.929
本山哲/2007年第7戦)
ツインリンクもてぎ 1'33.259
(小暮卓史/2007年第8戦)
1'33.167
(松田次生/2008年第3戦)
岡山国際サーキット 1'16.218
(小暮卓史/2008年第4戦)
1'15.831
(松田次生/2008年第4戦)
スポーツランドSUGO 1'07.156
(小暮卓史/2008年第8戦)
1'06.918
(松田次生/2008年第8戦)
オートポリス 1'33.424
(小暮卓史/2006年第5戦)
1'33.760
ロニー・クインタレッリ/2006年第5戦)

外部リンク


「ローラ FN06」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ローラ・FN06」の関連用語

ローラ・FN06のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ローラ・FN06のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのローラ・B06/51 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS