ロシア開発銀行の定款
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 08:30 UTC 版)
1988年の定款に「輸出入、および非商業活動その他から生じるソ連の国際決済を組織し実施する」「ソ連の対外取引に必要な信用供与を行い(中略)ソ連通過、および外貨での資金調達を行う」とある。ソ連の国際決済については邦訳が出ている。しかし技術的詳細を述べた各章が省略され、ついにソ連崩壊まで訳出されなかった。他の定款条項としては次のようなものがある。「国際市場において、金銀プラチナその他の貴金属、自然貴石、または貴金属や貴石から作られる物品を売買する。また貴金属を口座/預金として預かり、国際銀行業務の慣例に従いこれらの貴重品に関するほかの業務を行う」「ソ連の領土内の団体および個人に対し、外貨建て支払書類ならびに他の外国為替に相当する貴重品を売買する」手前の条項には国際証券集中保管機関としての性質が認められる。また、ペレストロイカにおける外貨の利用と配分を取り仕切る旨が次のように書かれている。「ソ連の経済的、社会的発展のための国家計画、合同の信用供与計画、ソ連の銀行間における資金の分配および信用の配分に関する計画、合同の外国為替計画の作成、およびせいひんの輸出入りょうの決定に参加する。また、外国為替による収益や、銀行業部関連支出に関する提案書を作成する」「外国為替計画、関係省庁による外国為替の収益および支払に関する目標数値の達成、さらにソ連の外国通貨資源の正当かつ合理的利用に対する決定権を有する。また外国為替計画の実施状態、および外国為替目標数値達成に関する報告書を一定の書式に基づき提出する」また、ジョイント・ベンチャーの設立に関する業務が規定されており、同行は中東/中米のオイルマネーと結びついてグローバルに事業を展開した。その歴史的典型がアーマンド・ハマーである。ベクテルとも提携して技術を吸収した。
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