ロシア及びソビエト連邦
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「大韓民国の国際関係」の記事における「ロシア及びソビエト連邦」の解説
詳細は「ソビエト連邦の外交関係#朝鮮半島」、「ロシアと朝鮮の関係」、および「ロシアと大韓民国の関係(英語版)」を参照 ロシア :1948年8月15日の大韓民国建国当初から東西冷戦の文脈の中でソ連との関係は敵対的であり、1950年6月25日に勃発した朝鮮戦争にソ連が間接的に参加したことから、両国の関係は更に険悪なものとなった。その後も、1978年と1983年にそれぞれ大韓航空機を銃撃・撃墜した事件が起きるなど、その関係は常に緊張状態にあった。 しかし1988年に就任した盧泰愚大統領による「北方外交」が展開されたことと、ソ連側でも「新思考外交」を打ち出したゴルバチョフ書記長が登場したことにより、両国関係は雪解けを迎えることとなった。1988年のソウルオリンピックには代表選手団を派遣し、55個の金メダルを獲得して総合1位となった。1990年に両国は国交を樹立した。 1991年12月のソビエト連邦の崩壊に伴い、韓国政府はロシア連邦など嘗てのソ連を構成した11の共和国をそれぞれ独立した主権国家として承認し、同時にロシアをソ連の正式な継承国家として承認した。これにより、在韓ソ連大使館はロシア大使館に名称が変更され、1992年11月18日に韓露基本関係条約が締結された。ロシア政府も、韓国政府に朝鮮戦争と大韓航空機撃墜事件について、謝罪の意を表明した。2004年9月に韓露共同宣言を通して、両国関係は「相互信頼する包括的なパートナー関係」に格上げされることとなった。 駐露大韓民国大使館はモスクワに開設されており、駐アルメニア大使館も兼任している。なお、ウラジオストク・サンクトペテルブルク・イルクーツクに総領事館、ユジノサハリンスクには支所がそれぞれ開設されている。ロシアはソウルに大使館、釜山に総領事館を開設している。 2010年の時点で、両国の交易量は176億5000万米ドルであり、対露輸出は77億6000万米ドル、輸入は98億9000万米ドルとなっている。主要輸出品目は自動車及び部品類、電子機器、プラスチック等であり, 主要輸入品目は石油、石炭、天然ガスなどエネルギー資源と鉄鋼、ニッケル、木材など原資材製品などである。
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