レーティッシュ鉄道との姉妹鉄道提携
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「箱根登山鉄道」の記事における「レーティッシュ鉄道との姉妹鉄道提携」の解説
姉妹鉄道提携にちなんで「箱根登山電車」と大書されたレーティッシュ鉄道の車両 姉妹鉄道提携にちなんで「ベルニナ号」と命名された1000形 1978年に開業90周年を迎えた箱根登山鉄道は、記念行事の一環として、1979年6月1日に スイス政府観光局 の協力を得て、レーティッシュ鉄道との姉妹鉄道提携を結んだ。これは鉄道線の開業時にスイスのベルニナ鉄道(その後のレーティッシュ鉄道ベルニナ線)を参考にした事が縁になったもので、強羅公園内と強羅駅構内にはクリスマスツリーに使用されるドイツトウヒの記念植樹が行われた。1981年には45年ぶりの新型車両として1000形電車が導入され、「ベルニナ号」と命名された。 1982年には、姉妹鉄道提携3周年を記念して、レーティッシュ鉄道からカウベルが贈られた。これに対する返礼を箱根登山鉄道からレーティッシュ鉄道に打診すると、日本人観光客が増加しているため日本語の駅名板という要望があったため、姉妹鉄道提携5周年記念として1984年6月、サンモリッツ、アルプ・グリュム、ティラノの3駅の駅名板がレーティッシュ鉄道へ贈られた。 姉妹鉄道提携3周年記念にレーティッシュ鉄道から贈られたカウベル 姉妹鉄道提携にちなんで「サン・モリッツ号」と命名された2000形 また、1986年には箱根が富士箱根伊豆国立公園に指定されてから50周年となるため、記念行事を検討した折、サンモリッツ観光局がプロモーション目的で来日することになったため、姉妹鉄道提携7周年記念として「サンモリッツとの友好の集い」が開催された。1989年には箱根登山鉄道では初の冷房付電車となる2000形が導入されたが、スイス政府観光局とサンモリッツ観光局の協力を得て、2000形は「サン・モリッツ号」と命名された。 その後も鉄道線を利用する観光客は増加し、1991年には年間輸送人員が1千万人を超えた。輸送力増強のため、鉄道線の列車を最大3両編成にすることが決定、1993年7月から鉄道線では3両編成での運行が開始された。また、ケーブルカーについても1995年に2両編成化が実施された。一方、関連事業の「強羅国際スケートリンク」は利用者の減少により1988年3月に廃止となった。
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