レッドリストとレッドデータブックの違いとは? わかりやすく解説

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レッドリストとレッドデータブックの違い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 05:53 UTC 版)

レッドリスト」の記事における「レッドリストとレッドデータブックの違い」の解説

環境省では、レッドリストレッドデータブックという2つ資料作成公表するレッドリスト絶滅のおそれのある野生生物の名称(学名、和名等現地名)、カテゴリー等の最低限情報のみをリストするものであり、レッドデータブックよりも短期間作成することができる。一方レッドデータブックには、レッドリスト内容加え形態繁殖採餌等の生態分布生育生息環境生育生息状況絶滅要因保全対策などのより詳細情報盛り込まれており、掲載種基本的な情報を得ることができるようになっているしかしながら最新の知見収集し、それらを取りまとめるため、作成時間がかかるという欠点もある。例えば、環境省ではレッドリスト公表からレッドデータブック作成までの期間を見ると、最も短い両生類爬虫類2年半、最も時間掛かった昆虫類6年以上経過している。絶滅危機瀕している野生生物状況短期間悪化することもある。そのため、いち早くレッドリスト確定公表しその後詳細な情報とりまとめレッドデータブック作成するという2段階の作業とっている。 この作成期間の差から、レッドリストレッドデータブック記載されている内容変更されることもある。環境省哺乳類では、1998年公表レッドリストでは1亜種としていたニホンカワウソを、1998年発行レッドデータブックでは本州以南個体群北海道個体群2つ亜種分けている。また、維管束植物では、1997年公表レッドリスト情報不足評価された種(亜種変種)について可能な限り再評価し2000年発行レッドデータブックでは絶滅危惧 (Threatened) に評価された種が266分類群増加している。 レッドリストレッドデータブック作成期間が開いた場合レッドデータブック発刊後すぐに、見直されレッドリスト公表されるという場合もある。環境省甲殻類等とクモ形類多足類等のレッドデータブック2006年2月発行されたが、その年の12月新しレッドリスト公表されている。 なお、レッドリストレッドデータブック2段階に分けずレッドデータブックとして1回のみ公表する場合もある。特に日本の地方自治体都道府県など)ではその傾向にあるが、環境省当時環境庁)が1991年平成3年)に発行した日本の絶滅のおそれのある野生生物』(動物レッドデータブック)においても、先行してレッドリスト公表してはいない。

※この「レッドリストとレッドデータブックの違い」の解説は、「レッドリスト」の解説の一部です。
「レッドリストとレッドデータブックの違い」を含む「レッドリスト」の記事については、「レッドリスト」の概要を参照ください。

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