ラッサール派の親ビスマルク路線との闘争とは? わかりやすく解説

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ラッサール派の親ビスマルク路線との闘争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 19:33 UTC 版)

カール・マルクス」の記事における「ラッサール派の親ビスマルク路線との闘争」の解説

ラッサールの死後全ドイツ労働者同盟ラッサール派)はラッサールから後継者指名されたベルンハルト・ベッケルとハッツフェルト伯爵夫人中心とするラッサール路線忠実な勢力とヨハン・バプティスト・フォン・シュヴァイツァー(ドイツ語版)を中心とする創設者ラッサール敬意払いつつも独自の発展認められるべきと主張する勢力分裂したそうした情勢の中でシュヴァイツァーマルクス接近を図るようになり、同盟新聞『ゾチアール・デモクラート(社会民主主義)』に寄稿するよう要請受けたマルクスとしてはこの新聞不満がないわけでもなかったが、インターナショナルや(当時来年出ると思っていた)『資本論』の販売のためにベルリン足場持っておきたい時期だったので当初協力した。しかしまもなく同紙のラッサール路線影響強さマルクス反発するようになった結局1865年2月23日エンゲルスとともに同紙との絶縁宣言を出すに至ったその中で「我々は同紙が進歩党に対して行っているのと同様に内閣封建的貴族的政党に対して大胆な方針を取るべきことを再三要求したが、『社会民主主義』紙が取った戦術マルクスはこれを「王党プロイセン政府社会主義」と呼んだ)は我々との連携不可能にするものだったと書いている。 このマルクスラッサール派の最終的決裂受けて1865年秋にプロイセンから国外追放されたリープクネヒトは、ラッサール派に対抗するため、アウグスト・ベーベルとともにザクセン人民党」を結成しオーストリア加えた大ドイツ主義統一・反プロイセン的な主張をするようになったラッサール派の小ドイツ主義統一オーストリアドイツから追放しプロイセン中心ドイツ統一を行う)路線抵抗するのだった。 もっともビスマルクにとっては労働運動勢力何を主張し合おうが関係なかった。彼は小ドイツ主義統一推し進め1866年普墺戦争オーストリア下しドイツ連邦解体してオーストリアドイツから追放するとともにプロイセン盟主とする北ドイツ連邦樹立することに成功したマルクスビスマルク王朝的に小ドイツ主義的に統一推し進めていくことに不満もあったものの、諸邦分立状態ドイツ連邦が続くよりはプロイセン中心に強固に固まっている北ドイツ連邦の方がプロレタリア闘争有利な展望開けていると一定の評価をした。リープクネヒトベーベル1867年北ドイツ連邦帝国議会選挙出馬して当選果たしたマルクスリープクネヒトはあまり当てにしていなかったが、ベーベルの方は高く評価していた。ベーベル1868年初頭シュヴァイツァーの『社会民主主義』紙に対抗して民主主義週報』紙を立ち上げ、これを起点ラッサール派に参加していない労働組合次々と取り込むことに成功しマルクス派をラッサール派に並ぶ勢力育て上げることに成功したのである。そしてその成功を盾にベーベルリープクネヒト1869年8月初めにアイゼナハにおいて社会民主労働党ドイツ語版)(アイゼナハ派)を結成した。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}マルクスもこの状況満足げ眺めフランス労働運動よりドイツ労働運動の方が先進的になってきたと評価するようになった。[要出典]

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