マリウスの家族・知人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 17:43 UTC 版)
「レ・ミゼラブル 少女コゼット」の記事における「マリウスの家族・知人」の解説
ジルノルマン 声 - 小村哲生 マリウスの母方の祖父。王党派の老人。 パリのマレー地区フィーユ・ドゥ・カルヴェール通り6番地で独身の娘や孫のマリウス、召使いたちと一緒に暮らしている。流行が変わった今でもフランス革命以前の貴族の服に身を包む。頑固者で怒るとステッキを振り回すが、普段はどこか寂しげな雰囲気を漂わせている。昔は社交界でも有名で様々なサロンやパーティに呼ばれていたようだが、現在は誘いがあっても行く気力がない。 マリウスのことを可愛がるが、マリウスの父・ポンメルシーとは思想上対立し、彼にマリウスと生涯会わないよう約束させ、ポンメルシーからマリウスへの手紙を全部破棄する。全てはマリウスを思って行ったことだが、真実を知ったマリウスは家を出てしまった。その後も彼の身を案じているが、素直になれない性格からマリウスと会っても衝突する。マリウスが革命で一命を取り留めてからは素直になった。 コゼットと会うまでは身分の差から彼女のことを認めていなかったが、出会ってからは可愛がるようになった。マリウスとコゼットの結婚後は彼らを自宅に住まわせ、最終回では娘と共にボランティア活動を行っている姿が描かれた。 ポンメルシー 声 - 石住昭彦 マリウス・ポンメルシーの実父。ジルノルマンの義理の息子。軍人。 ワーテルローの戦い で「軍曹」テナルディエに命を救われ、軍功をあげてナポレオンから男爵の地位を賜った。しかし、ナポレオン失脚後は地位と名誉を奪われ没落。義父ジルノルマンから「(息子の)マリウスと縁を切らねば、彼に遺産を継がせない」と宣告された時は息子のために別離を選び、ヴェルノンで質素・堅実な生活を送る。その後は教会へミサに来るマリウスの姿を人知れず陰から見守り、静かに泣いていた。 同じ教会に来ていたマブーフら心優しい人々に見守られながら、永眠。息子・マリウスにその死を看取られることはなかった。マリウスに遺書を残しており、その中で彼への深い愛情を切々と綴る。その内容はマリウスを混乱させるが、やがて真実を知った彼の中で“尊敬すべき存在”に昇華される。 マリウスの伯母 声 - 小野未喜 ジルノルマンの娘。マリウスの母の姉。独身。 死んだ妹に代わり、甥であるマリウスをずっと手元で実の息子のように育ててきた。マリウスが幼い頃はよく彼をミサに連れて行っていた。 マブーフ 声 - 島田敏 ヴェルノンに暮らす老人。ポンメルシーの生前の友人。根っからの善人。 陽気で優しい穏やかな性格。マリウスやポンメルシーと同じ教会に通う。ポンメルシーの境遇を知っており、彼の息子・マリウスの到来を心から待っていた。教会でマリウスと再会した時、彼にポンメルシーに関する真実をすべて彼に教えた。エポニーヌを“妖精さん”、ガヴローシュを“小さな友”と呼ぶ。 女中のプリュタルク(声 - 水谷ケイコ)と一緒に暮らし、植物研究に没頭するが、生活は悪化していった。宝物である多くの本を売って生活費に変えていく。プリュタルクのために全ての本を失った後、“革命”に参加し戦死する。 演じる島田は、1958年の映画版では、TBS版2の『金曜ロードショー』(深夜枠)での放送時で、マリウス・ポンメルシー役の吹き替えを演じている。
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