マスコミとの確執・あがり症
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「ヒース・レジャー」の記事における「マスコミとの確執・あがり症」の解説
マスコミ及びパパラッチ嫌いであり、『キャンディ』の撮影現場にいたパパラッチにつばを吐いたことがきっかけ(ヒース側は否定)で、2006年1月にシドニーで行われた『ブロークバック・マウンテン』のプレミアのレッドカーペットで、パパラッチに水鉄砲で水をかけられた。 『パトリオット』の最初のオーディションは、前作の出演から期間が空いていたこともあり、完全にしどろもどろになって失敗してしまった。レジャーは2001年に、「僕は本当にオーディションがダメなんだ」「ほんとに、本当にダメなんだよ。ひとに判断されるっていうのが。すごく意識しすぎてダメになってしまう。リラックスできなくて、ガチガチになる。声も緊張して固くなる。演技してるって事を意識しすぎてしまうんだ。なにしろ目の前に座ってる女性が、『撃タレタクナカッタラ、言ウコトヲ聞ケ』とかなんとか、紙に書いてある台詞を棒読みで読み上げるんだから。すごくやりにくいよ! 本当にいやなんだ」と語っている。幸いキャスティング担当者が彼に女性ファンが多いことを知っていて、監督を説得して再挑戦させた。二度目のオーディションのときには、のちに『ブロークバック・マウンテン』で共演することになるジェイク・ジレンホールも参加していた。このときのオーディションでは見事に勝ち進んで、最後はライアン・フィリップとの対決を制して役を手に入れた。 第12回全米映画俳優組合賞(2005年度)で、ヒース・レジャーは、アンサンブル演技賞にノミネートされていた『ブロークバック・マウンテン』の紹介のために、ジェイク・ジレンホールと舞台に上がった。このとき、彼は緊張のあまり腰に手を当て、落ち着きなく、ときに意味のないくすくす笑いを発するなど挙動不審な行動を行った。この様子を『ロサンゼルス・タイムズ』紙が「明らかにゲイの人たちをからかっていた」と報道した。この報道に慌てたレジャーは直接新聞社に電話して、自分の「あがり症(stage fright)」について告白した。そして「自分はたくさんの人を前にすると緊張するんだ」「自分の神経質さに対して大変申し訳なく、謝罪したい気持ちです。もし自分のあがり症のせいで、この映画や映画のテーマ、またこの映画の製作にたずさわった人たちを侮辱したと誤解されたのなら、それは本当に恐ろしいことです」と弁解した。また、腰に手を当てていたことも「子供の頃からの癖なんだ。僕の母に聞いてもらってもいい。たぶん緊張してそんな事をするんだと思う。自分はひどく落ち着きのない人間で、絶えず動き回ってて、じっと座ったり立ったりしてる事ができないんだ」と語った。 トーク番組やバラエティショーに出るのも苦手としていた。人気トーク番組『レイト・ショー・ウィズ・デイヴィッド・レターマン』に出演したとき、本人いわく「『ヘイ!ジョークを思いついたよ!』なんて言わずに、ただそこにくそまじめに座って緊張して、ごく普通の人間みたいにしていたら、退屈で気の利かないやつって書かれたよ」とのこと。
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