ベンゾジアゼピン急性離脱後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/02 16:05 UTC 版)
「遷延性離脱症候群」の記事における「ベンゾジアゼピン急性離脱後」の解説
「ベンゾジアゼピン離脱症候群」も参照 精神機能の障害は、ベンゾジアゼピン系からの離脱後も、数ヶ月から数年続くことがある。離脱後の、1年以上持続する精神病性うつ病が、医学文献に記録されている。精神科の通院歴のない患者で報告された症状は、精神病性の特徴を伴う大うつ病性障害を含み、持続的な気分の落ち込み、集中力の低下、食欲低下、不眠症、快感消失(英語版)、アネルギー、精神運動遅延(英語版)であった。患者はまた、知覚的な幻覚を伴う妄想様観念(同僚に毒を盛られ迫害されていると信じていた)を持っていた。症状はクロルジアゼポキシドの突然の断薬後に発症し、14か月間続いた。種々の精神科の薬が試されたが、症状を緩和できなかった。14か月後に過敏性腸症候群のためクロルジアゼポキシドを勧められ、症状は完全に取り除かれた。 別の症例報告では、1日あたり30ミリグラムから5ミリグラムへと服用量を急に減らされた女性患者において、同様の現象が報告された。彼女は、電撃の感覚、離人症、不安、めまい、左側頭葉の脳波のスパイク活動、幻覚、視覚と知覚の感覚の変形が、数年にわたり持続した。 わずか8週間、アルプラゾラムを服用するという臨床試験では、記憶損失の症状を引き起こし、薬の中止後8週間までまだ持続していた。
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