プロ野球経験者による監督・指導
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 06:51 UTC 版)
「日本の高校野球」の記事における「プロ野球経験者による監督・指導」の解説
従来は蔦文也のようにプロ球団退団後1年間を経るなどすれば監督登録されることが可能だったが、1962年に規定改正(柳川事件を参照)が行われて以降、プロ野球経験者がアマチュア野球の監督に就任することは、相当な困難を伴うことになった(高校野球では1984年に指導者としてのアマ復帰が可能となったが、元プロ野球選手が高校野球チームを指揮する場合、少なくとも高野連加盟の同一高校で10年以上教職員として教鞭をとった上で、日本学生野球協会主催の審査により高校野球指導者としての認定を受けなければいけなかった。その後1994年には5年、1997年には2年と短縮された)その後教員免許や教職経験が無くとも指導が出来るようにプロ・アマ間で検討が行われ、2013年7月1日からは学生野球協会と日本野球機構が実施する学生野球資格回復研修会を修了し、学生野球協会の認定を得れば高校生の指導が可能となった。 南海(現ソフトバンク)やロッテなど5球団で打撃コーチを歴任した高畠導宏は、高校野球の監督を目指し、日本大学教育学部・通信課程に入学。教員免許を取得したが指揮を執らず死去した。この話は高橋克実主演で、2008年1月~2月にかけて『フルスイング (テレビドラマ)」で放送された。 監督として初出場した大会 開催年大会氏名指揮を執った学校最終所属球団1991年 春・第63回 後原富 瀬戸内(広島) 東映フライヤーズ 2008年 夏・第90回 佐野心 常葉菊川(静岡) 中日ドラゴンズ 2012年 春・第84回 大越基 早鞆(山口) 福岡ダイエーホークス 2015年 春・第87回 若林弘泰 東海大菅生(東京) 中日ドラゴンズ 夏・第97回 山本晳 大阪偕星(大阪) 太平洋ドルフィンズ(KBO) 楠城徹 九州国際大付(福岡) 西武ライオンズ 榊原聡一郎 宮崎日大(宮崎) 広島東洋カープ 2016年 夏・第98回 竹本修 市尼崎(兵庫) オリックス・ブレーブス 2017年 春・第89回 小林昭則 帝京第五(愛媛) 千葉ロッテマリーンズ 夏・第99回 中村良二 天理(奈良) 阪神タイガース 日下広太 三本松(香川) 新潟アルビレックスBC(BCL) 2018年 春・第90回 三浦正行 延岡学園(宮崎) 横浜大洋ホエールズ 2019年 春・第91回 中谷仁 智弁和歌山(和歌山) 読売ジャイアンツ 2020年 春・第92回 佐々木誠 鹿児島城西(鹿児島) 阪神タイガース 2021年 春・第93回 島田直也 常総学院(茨城) 大阪近鉄バファローズ
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